アジア選手権大会で中国の強さを見せつけられてから日が浅いし、中国は開催国なのでさらに気合を入れて来るわけで、厳しい戦いになるのは避けられません。それでもアジア選手権大会とは違った「大会仕様」でアジアでどこまで戦えるか、実力を測る良い機会でした。
また、パリオリンピック選考レースで2位、3位争いをしている平野美宇選手にとっては、伊藤美誠選手が出場していないだけに、そのチャンスを活かしてどこまでポイント差を広げられるかも注目されました。
結果、早田ひな選手は王芸迪選手を倒して準優勝(銀メダル)、平野美宇選手は北朝鮮のダークホースに敗れて選考ポイントを10しか伸ばせませんでした。
*アイキャッチ画像はテレビ東京卓球情報のXポストからの引用です。
大会の仕様
- 4年に1度開催されるアジア地区の大会で、卓球は実施競技のひとつ。アジア版オリンピックと呼ばれている大規模な大会。
- 種目はシングルスのみによる男女団体戦、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス。
- 団体戦はグループ分けで予選リーグを行い、各グループの上位2カ国が決勝トーナメントに進出。
- シングルスの出場枠は各国2名まで。全種目各国は反対の山に入る。
- シングルスは全試合7ゲームマッチ。ダブルスは5ゲームマッチ、準決勝以降7ゲームマッチ。
- シングルスはパリオリンピック選考ポイント付与対象。ただし打倒中国ポイント付与対象ではない。
今大会、2022年の開催予定でしたが開催国である中国の国内事情により2023年9月に延期されました。が、出場資格を得た選手、パリオリンピック選考ポイントともにそのままスライドされました。
日本卓球協会はアジア競技大会とアジア選手権大会を同じ水準の国際大会に位置付けており、本来なら2023年に開催される大会なので優勝すればどちらも160ポイント付与されるべきものです。が、公平性の観点から選考ポイントを2倍にせず、また打倒中国ポイントの対象外としました。
大会情報
- 期間:9月22日から10月2日
- 場所:中国の杭州(日本との時差1時間、現地10:00が日本の11:00)
- 出場種目:シングルス、混合ダブルス、団体
- 参照:日本卓球協会のホームページ
選手選考基準
2022年に選手を選考する際、パリオリンピック選考会は1回しか開催済みでなかったため、1名は第1回パリオリンピック選考会の優勝者とし、残る4名はその選手選考のためだけの選考会を開催して選出されました。
たった2枠しかないシングルスの出場権を獲得するのは狭き門だったわけです。
ネット中継
- TBSがアジア競技大会の放映権を獲得し、卓球競技を含めて特定の試合をU-NEXT(有料)でライブ配信しました。
- 配信対象はT1とT2のみ(そもそもその2テーブルしか映像制作されていない)で、U-NEXTで配信されたのは同時にはひとつのテーブルのみでした。配信環境としては物足りないものでした。
- TBSが地上波のアジア競技大会放送枠内で、特定の試合を録画で中継しました。
残念ながらハイライトを除いてアーカイブがYouTubeで公開されていないため、この記事内にフル動画へのリンクはありません。
大会開催前
出国前の成田空港でのインタビュー。
上記インタビュー内容を抜粋した記事。
出国前インタビュー、全員分。
出場選手を紹介する記事。
出国の様子。
団体戦グループリーグ:1位通過
女子はグループAからFの6グループ(各グループ3チーム)に分かれ、各グループが総当たりのリーグ戦を行います。各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進みます。グループリーグを1位通過したチームは、(チームランキングが低い2チームを除いて)準々決勝から、2位通過したチームはR16からの対戦になります。
日本はグループBで、モンゴル、ベトナムと同じ組になりました。
日本はストレートで2勝してグループAを1位通過しました。メンバー5名を全員起用した上で危なげない1位通過に導いた、渡辺監督の采配は見事でした。
GL1:モンゴルとの対戦
平野、張本、長﨑、平野、張本のオーダーでした。
3-0のストレート勝利でした。3選手とも仕上がりが良かったです。
ハイライト。
試合結果を伝える記事。
第1試合
平野美宇選手とMUNKHBAT選手の対戦でした。
快勝でした。
第2試合
張本美和選手とBATMUNKH選手の対戦でした。
第2ゲームは接戦でデュースになりましたが、しっかり取り切って快勝でした。
第3試合
長﨑美柚選手とUVGUNBURGED選手の対戦でした。
快勝でした。
GL2:ベトナムとの対戦
木原、長﨑、早田、木原、長﨑のオーダーでした。
3-0のストレート勝利でした。
試合結果を伝える記事。
5人は選手村で同じ部屋、「楽しいです」。
第1試合
木原美悠選手とTRAN MAI選手の対戦でした。
快勝でした。
第2試合
長﨑美柚選手とNGUYEN KHOA DIEU選手の対戦でした。
第1試合は接戦でデュースになりましたが、しっかり勝ちきりました。
第3試合
早田ひな選手とBUI NGOC選手の対戦でした。
快勝でした。
団体戦決勝トーナメント:準優勝
次のチームがグループリーグを1位通過しました。中国、日本、韓国、香港、インド、北朝鮮。そして、どうやら次のルールでシードされたようです。
- 1位通過したチームのうち、ITTFのチームランキング序列上位2チームが両端を取る。(中国と日本)
- 1位通過した残りのチームのうち、ITTFのチームランキング序列上位3位と4位のチームがドローで配置される。
- チームランキング序列上位5位と6位のチームはR16に配置される。
- 2位通過したチームもチームランキング序列で配置される。
- ただし、グループリーグで同一グループだったチームは反対の山に配置される。
上記ルールによるドローの結果は日本にとって好ましいものでした。
- 中国と反対の山に入ったことにより、中国とは決勝まで当たりません。(これはチームランキング的にそうあるべきで、アジア選手権大会のドロールールはサイテーでした。)
- グループリーグで台湾を下した謎に強い北朝鮮が中国の山に入りました。正直なところ、日本チームはほっとしたことでしょう。
- 異質使いで厄介なインドも中国の山に入りました。アジア選手権大会で勝っているとは言え、裏裏の方がやりやすいですよね。
順当なら準々決勝で台湾と、準決勝で韓国と、決勝で中国と当たると思われました。これは絶対に決勝まで行くしかないです。
そして期待通り決勝で中国と対戦し、準優勝(銀メダル)でした。
表彰式後の様子。(銀メダル獲得を伝える記事から引用)
準々決勝:台湾チームとの対戦
台湾チームはグループリーグで北朝鮮に負けて、R16でシンガポールに勝ち上がってきました。日本は早田、平野、張本、早田、平野のオーダーでした。
台湾チームはエースの鄭怡静選手が(おそらく体調が万全でないため)出場しませんでした。
3-0のストレート勝利で銅メダル以上を確定させました。3選手とも状態が良かったです。なお勝利後のインタビューで、早田ひな選手と平野美宇選手は想定と違う選手に当たったと言っていました。
ハイライト。
試合結果を伝える記事。
第1試合
早田ひな選手と李昱諄選手との対戦でした。
早田選手は仕上がりが良く、快勝でした。
- 第1ゲーム、精度の高いプレーで流れをつかみ、危なげなく11-4でこのゲームを取ります。動きもすこぶる良いです。
- 第2ゲーム、第1ゲームの流れのまま相手選手を圧倒し、11-1でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、良い流れのまま7-3と大量リードしますが、そこから追い上げられて7-7になります。10-7でマッチポイントを握り、李昱諄選手の追い上げを振り切って11-9で勝ち切りました。
第2試合
平野美宇選手と劉馨尹選手との対戦でした。
平野選手の状態が良く、危なげない試合運びで快勝でした。
- 第1ゲーム、6-4までは競った展開でしたが、そこから流れをつかんで11-4でこのゲームを取ります。平野選手は動きが良いのに対し、劉馨尹選手はややミスが目立ちました。
- 第2ゲーム、5-4までは競りますが、そこから突き放して11-4でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、劉馨尹選手がリードする展開になりますが、5-5で追いつきます。安定したプレーでリードを広げ、11-6で勝ち切りました。
平野選手の好調ぶりがフートワークに現れていました。
第3試合
張本美和選手と陳思羽選手との対戦でした。
第2ゲームを接戦で落としたものの、しっかり勝ちました。
- 第1ゲーム、激しい打ち合いが多く点差が開かない展開になります。8-8まで競りますが、そこからラリー戦3本を制して11-8でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、序盤リードしたものの終盤に追い上げられて9-11で落としてしまいます。陳思羽選手にミスをさせられた印象です。
- 第3ゲーム、戦術転換が効いて流れをつかみ、8-0と大量リードします。そのまま陳思羽選手の追い上げを振り切って11-4で取ります。
- 第4ゲーム、第3ゲームに続いて張本選手がリードする展開になり、試合の主導権を渡すことなく11-6で勝ち切り、チームの準決勝進出を決めました。
準決勝:韓国チームとの対戦
準決勝は今大会第4シードの韓国チームとの対戦でした。日本は早田、平野、張本、平野、早田のオーダーでした。
激戦を制して3-1で勝ちました。日本チーム、素晴らしかったです。
ハイライト。
試合結果を伝える記事。
第1試合
早田ひな選手と申裕斌選手との対戦でした。
快勝でした。早田選手、めちゃくちゃ気合入ってました。
- 第1ゲーム、サーブのコントロール、両ハンドの精度ともに申し分なく、早田選手が8-2と大量リードします。声も良く出ています。そこから申裕斌選手に追い上げられますが、落ち着いて11-7でこのゲームを取ります。早田選手は明らかに仕上がりが良いです。
- 第2ゲーム、早田選手が精度の高いプレーで流れをつかみ、リードする展開になります。サーブが非常に効いています。10-3でゲームポイントを握ってから3点返されますが、最後はチキータレシーブをミドルに打ち込んで11-6でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、申裕斌選手の逆襲にあってリードを許す展開になります。1-6と大量リードされたところからラリー戦主体の展開で点差を縮めます。この試合、早田選手は何度得点時にも右手を突き上げます。4連続得点で8-8で追い付き、その流れを保ったまま11-8で勝ち切りました。技術とコースの選択が素晴らしかったです。
近年、劣勢を挽回できる対応力の高さを多くの試合で見てきましたが、この試合でもその能力が発揮されていました。
試合結果を伝える記事。
第2試合
平野美宇選手と田志希選手との対戦でした。
強敵をのせてしまい、フルゲームの末に負けてしまいました。
- 第1ゲーム、ラリー戦で上回り、ややミスの多い田志希選手をリードする展開が続きます。11-3で危なげなくこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、攻撃の組み立てが良くなった田志希選手がリードする展開になります。平野選手のミスが増え3-9と大量リードを許します。5-10とゲームポイントを握られてから粘ってデュースに持ち込みますが、勝負どころで決めきれずに12-14で落としてしまいます。
- 第3ゲーム、流れをつかんで5-1と大量リードしたものの、ラリー戦で打ち負けることが増えて9-9まで競ります。最後、田志希選手に振り切られる形で9-11でこのゲームも落としてしまいます。
- 第4ゲーム、激しいラリー戦を制してリードを広げ、11-4でこのゲームを取り返します。
- 最終第5ゲーム、ラリー戦で流れをつかめずリードを許す苦しい展開になります。平野選手も強気で攻めますが、ミスが増えて3-10と大量リードでマッチポイントを握られます。そこから追い上げたものの、6-11で敗戦となりました。
田志希選手、強かったです。
試合結果を伝える記事。
第3試合
張本美和選手と徐孝元選手との対戦でした。韓国を代表するカットマンです。韓国の3番手に徐孝元選手が来ることは読めていたので、その上で張本選手を当てに行ったことになります。
しっかり勝って渡辺監督の起用に応えました。
- 第1ゲーム、張本選手がリードを保ったまま点差を広げ、11-6でこのゲームを取ります。カットボール、癖のあるサーブに落ち着いて対応できていました。
- 第2ゲーム、徐孝元選手の術中にはまってリードされる展開になりますが、6-6以降接戦で点差が開かない展開で10-10になります。女子ではほとんど出す選手がいないYGサービスを2本使って12-10でこのゲームも取ります。競った場面でYGサービスを出す準備をしてきた、そして実際に出して得点につなげたのは素晴らしかったです。
- 第3ゲーム、安定したプレーでリードを広げ、危なげなく11-5で勝ち切りました。
第2試合を落としていただけに、絶対に勝って第4試合の平野美宇選手につなぎたいところでした。プレッシャーのかかる試合を良く勝ち切りました。
試合結果を伝える記事。
第4試合
平野美宇選手と申裕斌選手との対戦でした。
激戦を制して勝利し、チームの決勝進出を決めました。
- 第1ゲーム、激しい打ち合いが続きますが、ラリー戦の勝率がやや高い申裕斌選手に7-9とリードされます。追い上げて先にゲームポイントを握ったものの、デュースに持ち込まれます。平野選手は積極的な姿勢を崩さず、苦しみながらも13-11でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、点差は開かないものの、平野選手にややミスが多くリードを許す展開が続きます。最後は申裕斌選手に攻め込まれて7-11で落としてしまいます。ラリー戦は工夫しないと分が悪いです。
- 第3ゲーム、平野選手はミスをしても積極的な姿勢を崩すことなく攻め続けます。実力拮抗で点差が開かない展開が続きますが、逆転で10-9とゲームポイントを握ります。デュースに持ち込まれてからも攻めの姿勢を続けて12-10でこのゲームも取ります。平野選手のメンタルは強靭です。
- 第4ゲーム、流れをつかんで6-0と大量リードしますが、逆境に強い申裕斌選手に追い上げられ8-8になります。そこからラリー戦を制し、サービスエースで10-8とします。フォアフリックのレシーブがミスになりますが、最後チキータレシーブを決めて11-9で勝ち切り、チームの決勝進出を決めました。
第2試合を落としていたので、この試合にかかるプレッシャーは相当なものだったはずです。それでも攻めの姿勢を貫いて強敵に勝ち、決勝進出を決めたことは大きな自信に繋がったことでしょう。
勝利後にベンチで仲間4人とハグする光景にはうるっと来ました。
次は試合結果を伝える記事からの引用。
「(第5試合で)待っているから思い切ってやってきて」。2勝1敗で迎えた第4試合に臨む平野美宇(木下グループ)に、早田ひな(日本生命)はこう声をかけたという。
第2試合で一度敗れていた平野に、仲間の存在が力を与えた。世界ランク8位の相手エース、申裕斌に対し、負けても「(早田がいるから)大丈夫」と途中から開き直った。
決勝:中国チームとの対戦
決勝は今大会第1シードの中国チームとの対戦でした。日本は早田、平野、張本、早田、平野のオーダーでした。
3選手ともゲームを取ったし、善戦しましたがストレートで負けて準優勝(銀メダル)でした。
ハイライト。
準優勝を伝える記事。
第1試合
早田ひな選手と孫穎莎選手との対戦でした。今年5度目の対戦になります。
第2ゲーム以降は接戦になりましたが、勝てませんでした。
- 第1ゲーム、レシーブ時の失点が多く孫穎莎選手にリードを許す展開になります。ラリー戦も分が悪く6-11で落としてしまいます。
- 第2ゲーム、レシーブが良くなり、ラリー戦の勝率も改善されて早田選手がリードする展開になります。8-6とリードしたところでレシーブミス2本で追いつかれ、9-10とゲームポイントを握られます。強気のレシーブエースでデュースに持ち込みますが、10-12でこのゲームも落としてしまいます。善戦しても最後の1点2点を取らせてくれないのが中国トップ選手です。
- 第3ゲーム、接戦で4-4まで競りますが、動きの良くなった早田選手がリードするようになります。早田選手はリスクを取って厳しいコースを攻め、ネットインにも助けられて11-9でこのゲームを取ります。
- 第4ゲーム、この動きが第1ゲームからできていたらと思わせるエンジン全開で4-1とリードしたものの、すぐに追いつかれ、5-9と大量リードされてしまいます。そこから何とか得点する方法を探して9-9と追い付きます。が、このゲームも最後の2点を取らせてもらえず、9-11で敗戦となりました。
スコア的には接戦なんですが、早田選手の得点はサービスエースに頼っていた傾向があり、実力差を感じました。孫穎莎選手は強すぎますね。
試合結果を伝える記事。
第2試合
平野美宇選手と陳夢選手との対戦でした。
フルゲームで負けてしまいましたが、近い内に勝てると確信できた試合でした。
- 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。平野選手、仕上がりが良いです。10-8でゲームポイントを握りますが、陳夢選手に打ち負ける形で10-12で落としてしまいます。
- 第2ゲーム、陳夢選手のボールに慣れてきたのかミスが減り、平野選手がリードする展開になります。10-8の勝負どころでチキータレシーブを決めてこのゲームを取ります。
- 第3ゲーム、安定したプレーで点差を広げる展開になり、9-5と大量リードします。その流れをつかんだまま11-7でこのゲームも取り、ゲームカウントを2-1にします。
- 第4ゲーム、接戦で8-8まで競ります。陳夢選手相手にここまで戦える選手はそうはいません。ところがそこから陳夢選手がラリー戦に強さを見せて8-11で落としてしまいます。
- 最終第5ゲーム、接戦で5-5まで競りますが、そこからミスが増え、陳夢選手に押し切られる形で5-11で敗れてしまいました。
平野選手、惜しかったです。陳夢選手との差は確実に縮まっていると思いました。
またこの試合、平野選手がむちゃくちゃ楽しそうにプレーしているのが印象的でした。
第3試合
張本美和選手と王曼昱選手との対戦でした。
惜しくも負けてしまいましたが、素晴らしい戦いぶりでした。
- 第1ゲーム、コースと緩急の選択が良く、張本選手がリードする展開になります。サーブが効果的です。王曼昱選手相手にラリー戦も負けておらず、11-6でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、王曼昱選手が対応し始め、ラリー戦に負けることが増えます。流れを取り戻せず、4-11で落としてしまいます。
- 第3ゲーム、王曼昱選手がリードを保つ展開が続きます。良い攻撃パターンを作れる回数が減って、7-11でこのゲームも落とします。
- 第4ゲーム、世界3位相手に互角の打ち合いを続け、YGサービスを効果的に使って10-6と大量リードでゲームポイントをつかみます。ところが王曼昱選手が中国トップの強さを見せてデュースに持ち込まれます。張本選手も粘りますが、一歩及ばず11-13で負けてしまいました。
パリオリンピックの3人目も十分あると思える戦いぶりでした。
個人戦
団体戦終了後の個人戦の見どころ。
シングルス:準優勝
早田ひな選手はR32からの登場で、順当なら準々決勝で鄭怡静選手、準決勝で王芸迪選手と当たるドローでした。シングルスは各国2名までのエントリーで、平野美宇選手と孫穎莎選手は反対の山です。
準々決勝で鄭怡静選手に苦しめられながらも勝利し、準決勝で王芸迪選手との激闘を制して決勝に進出しましたが、またしても孫穎莎選手に力の差を見せつけられて準優勝(銀メダル)でした。孫穎莎選手には勝てなかったものの、王芸迪選手を倒しての準優勝は素晴らしいです。
Round 32(2回戦)
イランのSAFAEI選手との対戦でした。初対戦です。
早田選手は仕上がりが良く、快勝でした。
- 第1ゲーム、精度の高いプレーでSAFAEI選手を圧倒し、11-1で取ります。
- 第2ゲーム、SAFAEI選手がレシーブを改善して4-4まで競りますが、そこから点差を広げて11-4でこのゲームも取ります。早田選手は凡ミスをしません。
- 第3ゲーム、SAFAEI選手に強打される回数が増えますが、引き出しの多さを見せて危なげなく11-6でこのゲームも取ります。
- 第4ゲーム、安定したプレーで付け入る隙を見せず、11-3で勝ち切りました。
ハイライト。
試合結果を伝える記事。
今大会はチームひなが練習会場に入れないため、練習は手の空いている選手同士で。
Round 16(3回戦)
シンガポールのジョウ・ジンイー選手との対戦でした。右シェーク裏裏ドライブ型、初対戦です。
- 第1ゲーム、精度の高いプレーで流れをつかみ、点差を広げる展開になります。危なげなく11-4でこのゲームを取ります。解説の藤井寛子さん「まだまだフル稼働していない状態」。
- 第2ゲーム、凡ミスのないプレーでジョウ選手を圧倒し、11-2でこのゲームも取ります。早田選手の仕上がりは申し分ないです。
- 第3ゲーム、ジョウ選手が早田選手のボールに対応できるようになり、接戦で点差が開かない展開が続きます。6-6まで競りますが、そこから早田選手がリードを保って11-8でこのゲームも取り、ゲームカウントを3-0にします。
- 第4ゲーム、このゲームも接戦で点差が開かない展開が続きます。7-7まで競った後、早田選手がギアを上げる形で11-8で逃げ切り、準々決勝進出を決めました。
終始落ち着いてプレーできていました。R32もそうでしたが、この試合も全く吠えませんでしたね。
試合結果を伝える記事。
試合が続くと疲労もたまります。
女子団体や混合ダブルスの連日の大健闘で「今日は試合前のアップから一番体がきつかった。結構もう限界に…」と明かす。前日の混合ダブルス準々決勝終了後の午後9時に会場を出て、バスで40分かけて選手村に戻る。食事やケアなどを行い睡眠時間は2日連続4時間半だった。「頭がボーッとしていて、試合しながら『頭がさえていない』と思っていました。でもここを乗り越えることで今日は試合がないので、ここからはとにかく寝る。第2部、睡眠です」と笑った。
準々決勝
台湾の鄭怡静(チェン・イーチン)選手との対戦でした。WTTスターコンテンダーゴア2023のR32で負けているので、そのリベンジマッチになりました。
鄭怡静選手が強くて負けそうでしたが、半年前の早田ではないところを見せて勝ち切りました。
- 第1ゲーム、鄭怡静選手に強烈なフォアハンドで攻め込まれ、早田選手はボールとの距離感を合わせられず0-7と大量リードされます。そこから追い上げますが、7-11でこのゲームを落としてしまいます。
- 第2ゲーム、鄭怡静選手にリードを許す良くない展開になります。早田選手は鄭怡静選手のサーブを読めないことが多く、ロングサーブに苦しめられます。ラリーでは鄭怡静選手にコースを攻められるか、タイミングが合わなくて打ちミスするかのパターンが目立ちます。鄭怡静選手は右脚にテーピングしているし、団体戦や混合ダブルスを棄権したにも関わらず、仕上がっています。強いです。6-10とゲームポイントを握られてからラリー戦を2本制して8-10としますが、最後チキータレシーブを空振りして8-11でこのゲームも落としてしまいます。
- 第3ゲーム、早田選手がリードしながらも接戦で6-6まで競ります。攻め方が良くなった早田選手が得点シーンで何度も吠えます。ここから5連続得点でこのゲームを取り返します。
- 第4ゲーム、両者にとって苦しいラリー戦が続きます。鄭怡静選手の勢いに押されて7-9にされますが、そこからサーブ2本を攻めて9-9と追い付きます。そしてレシーブ2本の場面で練習の成果が出た素晴らしい動きで打ち合いを制し、11-9でこのゲームも取ってゲームカウントを2-2に戻します。
- 第5ゲーム、メダル決定戦に相応しいレベルの高いプレーの応酬で9-9まで競ります。サーブ権を持った状態で9-10とされますが、サーブ3球目をフォアハンドドライブで決めてデュースに持ち込みます。鄭怡静選手にロングサーブで逆を突かれ苦し紛れでツッツキますが、鄭怡静がミスして早田選手は笑顔を見せます。最後11-10でラリー戦を制して右手の拳を何度も突き上げます。ここがこの試合の勝敗を分けました。
- 第6ゲーム、早田選手のミスが増え、鄭怡静選手に攻められて3-9と大量リードされてしまいます。誰もが最終ゲームを見据えてこのゲームをどう進めるか考えるところ、ここから脅威の粘りを見せます。やっとボールとの距離感をつかんだのか、6連続得点して9-9と追い付きます。チキータレシーブからのラリー戦を制して10-9として吠えます。最後、苦しめられてきたロングサーブを回り込んでフォアハンドでミドルを攻めてからのラリー戦を制して11-9で取り切り、激戦をものにしました。勝利の瞬間、早田選手は両手拳を振りながらしゃがみ込みましたが涙はなく、ひなスマイルを炸裂させました。
これで準決勝進出を決め、銅メダル以上を確定させました。負けていたら鄭怡静選手に対する苦手意識が固まるところでしたが、心が折れそうな劣勢の中でも勝つ方法を見つけて実行できたことは大きな自信につながったはずです。
ハイライト。
試合後のインタビューの抜粋。必見です。
「10時間寝られました!😴」
準々決勝に勝利し、アジア大会の#卓球 女子シングルスでは#福原愛 さん以来13年ぶりのメダルを確定させた #早田ひな 選手🏓👏@hayata_hina @jtta_official
アジア大会の視聴はTBS📺@TBS_TV_S1#杭州アジア大会 #HangzhouAsianGames#TEAMJAPAN #がんばれニッポン pic.twitter.com/V8yWdw1A9x
— TEAM JAPAN (@TeamJapan) September 30, 2023
試合結果を伝える記事。
準決勝
王芸迪選手との対戦でした。世界卓球2023ダーバン大会の準々決勝で、卓球史に残る激闘を制して勝利しています。
中国ナショナルチームでは、中国以外の同じ選手に2度続けて負けると首脳陣の評価が激落ちすると言われており、王芸迪選手はここで負けたらパリオリンピックはないぐらいに思って臨んだはずです。
再度フルゲーム・デュースの激闘を制して勝利し、決勝進出を決めました。
- 第1ゲーム、4-4までは競りますが、そこから先手を取る形で王芸迪選手を翻弄し、7連続得点して11-4でこのゲームを取ります。早田選手は仕上がりが良く、プレーの精度が高いです。
- 第2ゲーム、ラリー戦で打ち負けることが増えてリードを許す展開が続きます。王芸迪選手が強さを見せて3-11でこのゲームを落とします。
- 第3ゲーム、攻撃の組み立てが良くなり、ラリー戦の主導権を握ってリードする展開になります。9-2と大量リードしますが、今大会好調の王芸迪選手に9-6と追い上げられます。嫌な空気になるところ、サーブ3球目をバックハンドで打ち込み10-6とし、レシーブミスが続いて10-8になりますが、最後長いラリー戦を制して11-8で取り切ります。
- 第4ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きますが、6-6以降王芸迪選手に攻め込まれて7-11で落としてします。ゲームカウントは2-2になります。
- 第5ゲーム、両者一歩も引かないラリー戦が続きます。流れをつかんで10-7とゲームポイントを握りますが、王芸迪選手が中国トップの底力を見せてデュースに持ち込まれ、10-12で押し切られてしまいます。
- 第6ゲーム、ラリー戦主体で互角の勝負が続きます。10-9と先にゲームポイントを握りますがデュースに持ち込まれます。相手は世界ランク4位、厳しいコースを攻めてきます。マッチポイントを1回しのぎ、4度目のゲームポイントをものにして、15-13で取ってゲームカウントを3-3にします。解説の藤井寛子さんから「ナイス」という声が何度も出ます。
- 最終第7ゲーム、流れをつかんでリードを保つ展開になり、8-4と点差を広げます。息詰まるようなラリー戦が続く中、王芸迪選手に9-9で追い付かれます。王芸迪選手は強いです。フォアハンドドライブで攻めて10-9としたものの、またもデュースに持ち込まれます。早田選手は笑っています。10-10で練習の成果を出し、卓球の神様に応援してもらって危ないラリー戦を取ります。11-10で心臓に悪いラリー戦を、ダーバン大会の最後の1本を再現するかのようなサイドを切るバックハンドで決めて、12-10で勝ち切って決勝進出を決めました。
勝利の瞬間、頭を抱えてしゃがみ込みましたが、笑顔炸裂で涙はありませんでした。
ハイライト。
決勝進出を伝える記事。
決勝
孫穎莎選手との対戦でした。今大会の団体戦決勝でも負けています。
第2ゲーム以降は良い展開も増えましたし、1ゲーム取ることもできましたが、孫穎莎選手の強さは異次元です。
- 第1ゲーム、孫穎莎選手は、ボールが少しでも甘いと見逃さずに両ハンドを振って厳しいコースを突いてきます。一方的な展開で5-11でこのゲームを落とします。
- 第2ゲーム、早田選手が強気で攻めて7-4とリードします。プレー内容は世界最高水準です。9-7から孫穎莎選手が打ち合いの強さを見せて4連続失点で9-11でこのゲームも落としてしまいます。
- 第3ゲーム、攻め方が良くなり早田選手がリードを保つ展開になります。9-7から、最後の数点を取らせてくれない中国トップ選手の強さを出されて9-9と追い付かれます。それでも攻めて10-9とゲームポイントを握りますが、ラリー戦を落としてデュースに持ち込まれます。10-10から孫穎莎選手がラリー戦でオーバーミスをして11-10、最後孫穎莎選手の連打に耐えて12-10でこのゲームを取り返します。早田選手は笑顔を見せます。決勝戦を楽しんでいます。
- 第4ゲーム、早田選手が攻めるコースを待たれてカウンターを喰らう回数が増えます。ラリー戦では早田選手が先手を握っても逆襲されて落とすパターンが増えます。孫穎莎選手はとんでもなく強いです。
- 第5ゲーム、持てる記述を総動員して何とか得点しようという姿勢が見られます。攻撃の組み立ては良いのですが、最後決めに行くフォアハンドのミスが目立ちます。それでも接戦で6-6まで競りますが、その後守りの固い孫穎莎選手リードを広げられ、7-11で敗戦となりました。
負けはしたものの、明らかに孫穎莎選手を必死にさせられたし、収穫の多い試合だったはずです。
ハイライト。
準優勝を伝える記事。
インタビュー記事。
混合ダブルス:ベスト8
はりひなペアでの出場です。パリオリンピックまで他のペアリングを試すことは考えられません。
はりひなペアは第2シードで、順当なら準々決勝で林高遠/王芸迪ペアと、決勝で王楚欽/孫穎莎ペアと当たるドローでした。何としても決勝まで進んで、世界最強ペアと再戦するのが最低目標だったはずです。
ところが準々決勝で林高遠/王芸迪ペアに完敗し、アジア選手権大会に続いてベスト8で終わりました。敗因をひとことで言うなら、ペアとして仕上がっていませんでした。
Round 32(2回戦)
モンゴルペアとの対戦でした。
快勝でした。
Round 16(3回戦)
何鈞傑(ホ・カンキ)/李皓晴(リ・ホチン)の香港ペアとの対戦でした。
香港ペアの状態が良く、とても強くて苦しめられましたが、なんとか勝ちました。
- 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。9-9まで競りますが勝負どころで取り切れず9-11でこのゲームを落としてします。はりひなペア、ややミスが多いです。
- 第2ゲーム、接戦でもつれる展開になります。9-6とリードしたものの9-8と追い上げられます。香港ペア強いです。タイムアウトを取って流れを切り、11-8でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、息詰まる展開で8-8まで競りますが、8-10とゲームポイントを握られます。なんとかデュースに持ち込んだものの、ミスが続いて11-13で落としてしまいます。ゲームカウントは1-2に。この試合、早田選手のフォアハンドドライブのミスが目立ちます。
- 第4ゲーム、はりひなペアの攻め方が良くなり、リードする展開になります。8-3と大量リードしたものの、9-7と2点差まで追い上げられます。流れ的に危ない感じになったところ、ラッキーなネットインでも得点して11-8で取ってゲームカウントを2-2にします。
- 最終第5ゲーム、課題だったフォアハンドドライブのミスが減ってリードを広げる展開になります。9-3と大量リードして波に乗ったかと思いましたが、そこから9-6まで追い上げられます。張本選手がフォアハンドの強打を決めて10-6でマッチポイントを握り、最後は早田選手が回り込みのフォアハンドドライブを決めて11-7で逃げ切りました。
混合ダブルスとしての仕上がりが悪く、負けていても不思議ではない試合でした。勝ててよかったです。
試合結果を伝える記事。
準々決勝
林高遠/王芸迪の中国ペアとの対戦でした。2023年アジア選手権大会の準々決勝で対戦して負けています。
完敗でした。
- 第1ゲーム、はりひなペアにミスが多く、甘くなったボールを中国ペアに打ち込まれるパターンで0-7と大量リードを許します。そこから幾分修正しますが、6-11でこのゲームを落としてしまいます。
- 第2ゲーム、流れをつかんでリードする展開になり、10-5と大量リードでゲームポイントをつかみます。そのまま11-7でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、得点を決めるプレーにミスが目立ち、試合を優位に運べません。それでもなんとか9-9にしますが、最後林高遠選手のYGサービスを2本連続して早田選手がレシーブミスし、9-11で落としてしまいます。
- 第4ゲーム、再度入り方が悪く1-7と大量リードを許します。悪いパターンの繰り返しです。はりひなペアにミスが多く、中国ペアが好調では勝ち目がありません。3-10でマッチポイントを握られてから、7-10まで追い上げますが時すでに遅く、7-11で敗戦になりました。今日の負けは納得でしょう。
あれだけミスを連発したら中国ペアに勝てるわけはないですね。
試合結果を伝える記事。
おまけ
表彰式の様子。
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長﨑美柚カメラマン登場⁉️
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#卓球 🏓 女子シングルス#早田ひな 選手の表彰式に突如現れた #長﨑美柚 選手📸アジア大会の視聴はTBS📺@TBS_TV_S1#杭州アジア大会 #HangzhouAsianGames#TEAMJAPAN #がんばれニッポン pic.twitter.com/pRjk2KmUm2
— TEAM JAPAN (@TeamJapan) October 2, 2023
シングルス決勝戦後の囲み取材から。
まとめ
- 団体戦は決勝で中国に挑みましたが負けてしまい、準優勝(銀メダル)でした。それでも出場した3人が1ゲーム以上取るなど、これまでで一番競った試合になりました。
- シングルスは準々決勝で鄭怡静選手に苦しめられながらも勝利し、準決勝で王芸迪選手との激闘を制して決勝に進出しましたが、またしても孫穎莎選手に力の差を見せつけられて準優勝(銀メダル)でした。それでも王芸迪選手を倒しての準優勝は素晴らしいです。
- アジア競技大会のシングルスで日本人選手が決勝に進出したのは29年ぶりだったそうです。
- シングルスで準優勝したので、WRポイントを350、選考ポイントを60獲得しました。11月に昨年のアジアカップで獲得した175ポイントが失効しますが、それと入れ替わりで(大陸別大会の)350ポイントを獲得できたのは非常に大きいです。
- はりひなペアの混合ダブルスは準々決勝で林高遠/王芸迪の中国ペアに敗れてベスト8でした。完敗でした。しっかり調整して仕上がっていないとそうなりますね。
パリオリンピック選考レース
今大会は選考ポイント付与対象ですが、本来なら2022年に開催されていた大会なので配点は大きくはなかったです。それでもシングルスに出場できたのは早田ひな選手と平野美宇選手だけだったので、平野美宇選手がどれだけ伊藤美誠選手との差を広げられるか注目されました。
- 早田ひな選手は準優勝で60ポイント獲得しました。
- 平野美宇選手は準々決勝まで進んで孫穎莎選手と対戦したかったところ、R16で北朝鮮のダークホースに負けてしまい、10ポイントしか獲得できませんでした。
次はアジア選手権大会終了時点の、選考ポイント合計上位8名です。早田ひな選手は700ポイントを超えました。2位との差は270.5ポイントに広がりました。
張本智和選手と早田ひな選手はパリオリンピックが確実だと伝える記事。
万全のサポートが受けられなかった選手達
今大会、卓球選手団のコーチ陣に割り当てられたセキュリティパスは田勢監督、渡辺監督、日髙コーチ、大山トレーナーの4枚だけでした。チームひなも他の選手のコーチにもパスは付与されませんでした。
石田コーチのインスタライブの話をまとめると、次のようになります。
- パスがないので選手村、練習場には入れない。一般の観客と同じ扱い。
- 石田コーチが最初の3日間で早田ひな選手に会えたのは2、3分だった。コーチの資格取ってからは初めての経験。
- パスの数は国ごとに上限が決まっていて、日本の卓球は4枚だったということ。どの競技に何枚パスを割り振るかは各国が決める。
- 中国は卓球で30枚だけど、決してずるいわけじゃない。日本の卓球の人気が高まればパスの割当も増えるはず。
- そんな中、日本の卓球選手団は良く頑張った。
- お弁当や果物、差し入れなどを、早田ひな選手が乗った選手団のバスの到着を待って、アリーナの入り口で手渡しした。
- チームひなの応援も一般の観客席から。
- こうなることは事前に分かっていたので、ベンチコーチに入れない状況を試したりして準備してきた。
WTTスターコンテンダーリュブリャナ2023で早田選手のベンチコーチを努めたのは渡辺監督でした。状況的に不自然だなと思ったのですが、今大会の予行練習だったようです。
2026年のアジア競技大会は日本で開催されるそうですが、卓球選手団のコーチに満足な枚数のパスが割り当てされるよう、卓球の人気を高めたいですね。
大会終了後
平野美宇選手の帰国後のインタビュー。いつもながら受け答えは謙虚で素直。