このブログでは早田ひな選手の2021年以降の試合を対象にしているのですが、涙の初優勝となった2020年全日本卓球選手権大会だけは特別扱いとします。
でも試合動画のアーカイブがほとんどないため、かろうじて公式動画が存在している準決勝と決勝(シングルス)のみを扱います。
*アイキャッチ画像は卓球TV公式動画からの引用です。
黄金世代
2000年生まれの伊藤美誠選手、平野美宇選手、早田ひな選手は「黄金世代」と呼ばれますが、伊藤美誠選手、平野美宇選手はシニアの大会で先に頭角を表しました。その二人に比べると、早田ひな選手は出遅れていたのは事実です。
それは全日本選手権の結果にも表れています。
伊藤美誠選手も平野美宇選手も強いですし、全日本選手権で優勝するには他にもいる強い選手を倒さなければなりません。
そしてついに2020年の全日本選手権大会で優勝しました。
準決勝
伊藤美誠選手との対戦でした。
- 第1ゲーム、伊藤選手の速攻を少なくできた早田選手が取ります。
- 第2ゲームも接戦になりますが、やや長い展開に持ち込み、ラリー戦に分があった早田選手が取ります。
- 第3ゲームはミスが増え、攻めも単調になり伊藤選手の逆襲にあいます。11-6で落とします。
- 第4ゲーム、苦しみながらも9-9まで競りますが、最後攻撃を2本ミスして落とします。ゲームカウントは2-2に。
- 第5ゲーム、伊藤選手のサーブに難儀しますが、それでも先にゲームポイントを握ります。そこから10-10のデュースになりますが、最後強気のラリー戦を制して取ります。このゲーム、伊藤選手は苛立ちを隠しませんでした。
- 第6ゲーム、流れをつかめず1-8と大量リードを許します。挽回できないまま4-11で落とします。これでゲームカウントは3-3に。
- 最終第7ゲーム、4-4まで競りますが、そこから強気の攻撃と伊藤選手のミスで10-5とマッチポイントを握ります。伊藤選手も粘りますが、早田選手が勝ち切りました。
なんとか伊藤美誠選手に勝つことができて良かったです。
フル動画。決勝戦と同じアングルで解説付きのが良かったのですが、見つかりませんでした。残念。
早田ひな選手の決勝進出を伝える記事。
決勝
早田ひな選手は初の決勝進出です。石川佳純選手との対戦でした。
- 第1ゲーム、積極的な攻めの姿勢を貫いて11-7で取ります。
- 第2ゲーム、両者共に得意の形に持っていこうとし9-8まで競りますが、強気の攻めで取ります。11点目の絶叫がこのゲームを取った意味を示していました。
- 第3ゲーム、石川選手は早田選手を攻め切れません。早田選手は頭が冴えているようでした。11-4の大量リードで取り、ゲームカウントを3-0とします。
- 第4ゲーム、両者譲らず9-9まで競ります。最後石川選手のプレーが優り9-11で落とします。
- 第5ゲーム、早田選手は運も味方につけて9-5とリードします。チャンピオンシップポイントを握ってから粘られますが、11-8で勝ち切りました。優勝の瞬間、しゃがみ込んで目には涙。素晴らしい試合でした。
この試合、NHKの中継を生で観ていました。その時もそうでしたが、アーカイブ動画を観ても泣けます。
ハイライト。
初優勝を伝える記事。
大会終了後
早田ひな選手のツイート。
たくさんの方々に支えていただき全日本選手権でダブルス3連覇、シングルスで初優勝することが出来ました!応援して下さった皆さん有難うございました🙇♂️
今年1年はテーマを『挑戦』とし逃げていた部分にもしっかりと向き合って進化したいと思っています。
また良い報告が出来る様に頑張ります🐣💛 pic.twitter.com/w3asmiZgAp— 早田ひな (@hayata_hina) January 19, 2020
早田ひな選手を評価する記事。