2023年5月に開催される世界卓球選手権(個人戦)に、アジア地区から出場する選手の枠を決める予選会が「アジア大陸予選会」です。この大会で決めるのは各国から出場できる「枠」ですが、日本の場合、この大会に出場した選手にのみ世界卓球選手権(個人戦)の出場資格が付与されます。
よって、ケガや病気で欠場することなく出場し、予選を通過することが求められます。
早田ひな選手は3種目とも予選を通過して、世界卓球選手権(個人戦)の出場資格を獲得しました。
*アイキャッチ画像はテレビ東京卓球情報のツイートからの引用です。
大会の仕様
- アジア地区から出場資格を得た選手が、世界卓球選手権(個人戦)の出場枠の獲得を競う大会。
- シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目。
- シングルスは各協会から最大5名、ダブルス、混合ダブルスは最大2ペア出場可能。
- 全種目全試合7ゲームマッチ。ダブルス、混合ダブルスも7ゲームマッチなのには驚きました。
- シングルスは16グループ、ダブルス、混合ダブルスは8グループに分かれてトーナメントで戦い、1位通過で世界卓球選手権(個人戦)の出場枠を獲得。2位以下の選手(ペア)は順位決定戦に進みます。
- 順位決定戦に回った場合、何位までが世界卓球選手権(個人戦)の出場枠を獲得できるかは後日発表されます。
- 同じ国の選手同士が戦わないように調整されます。
- テーブル6台による進行。
- WRポイントは付与されますが、R32で勝つと出場枠獲得で25ポイントです。(以降試合はないので25ポイント止まり。)
大会情報
- 期間:2023年1月7日から13日
- 場所:カタールのドーハ(日本との時差6時間、現地10:00が日本の16:00)
- 出場種目:シングルス、ダブルス、混合ダブルス
- 参照:ATTU公式サイト
ネット中継
- 残念ながら本家ITTF/ATTUによる配信はありませんでした。
- テレビ東京卓球チャンネルがテーブル1のみリアルタイム配信しました。テーブル1のみでしたが、ありがたいです。(そもそもテーブル1しか映像制作されていなかったようです。)
- リアルタイム視聴できなくても、おおむね24時間以内にはテレビ東京卓球チャンネルにアップされました。ただし、テーブル1の全試合ではないようでした。
出場選手
アジア大陸予選会1ヶ月前における、パリオリンピック選考会ポイント上位5名(Tリーグ・リーグ戦によるポイントは最も試合開催数が少なかったもので調整)が選出されました。早田ひな選手、伊藤美誠選手、平野美宇選手、木原美悠選手、長﨑美柚選手です。
ダブルスは伊藤美誠選手・早田ひな選手のみまひなペア、長﨑美柚選手・木原美悠選手のWみゆうペアが出場しました。
混合ダブルスは張本智和選手・早田ひな選手のはりひなペア、篠塚大登選手・木原美悠選手ペアが出場しました。
シングルス:通過
R32で勝利し、予選を通過しました。付与されたWRポイントは25でした。
Round 32(2回戦)
インドのテニソン選手との対戦でした。
第1ゲームは競り合いましたが、第2ゲーム以降は快勝でした。早田選手はプレーの精度が高く、ミスが少ない印象でした。
フル動画。
みんスポでの紹介。
代表権を獲得したことを伝える記事。
ダブルス:通過
みまひなペアはR16で勝利し、予選を通過しました。
Round 16(2回戦)
タイのオラワン/スターシニーペアとの対戦でした。WTTスターコンテンダードーハ2021でも(木原美悠選手とのペアでしたが)対戦しています。
1ゲーム落としましたが、しっかり勝つことができました。
フル動画。
みんスポでの紹介。
次は石田コーチのインスタグラムから。
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混合ダブルス:通過
はりひなペアはR16で勝利し、予選を通過しました。
Round 16(2回戦)
カザフスタンペアとの対戦でした。
ストレート勝利でした。
動画の配信はありませんでした。
次は石田コーチのインスタグラムから。
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まとめ
早田ひな選手は3種目とも予選を通過して、世界卓球2023ダーバン大会(個人戦)の出場資格を獲得しました。
3種目すべて1試合のみの出場で、負担の大きい遠征にしては物足りない気がしますが、きっと、世界卓球選手権(個人戦)の出場資格を獲得できた以上に得るものがあったことでしょう。
次は石田コーチのインスタグラムから。
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大会終了後
翌年1月の全日本選手権開催時に公開された記事ですが、この予選会のシングルスの内容について詳しく触れています。
REALSPORTS:卓球女子・早田ひな、安定した強さの理由 日本のトップに躍り出た彼女の新しい武器を見逃すな!