国内大会

第6回パリオリンピック選考会(2023全農CUP大阪大会)の結果詳細

早田ひな選手はパリオリンピック選考レースで首位を独走中で、2位との差は264.5ポイントもあります。事実上、1位通過でパリオリンピックのシングルス枠を手にしていると言っていい状態です。

ポイント差が十分大きくなれば、第6回選考会には出場しないで調整期間にしたいとも話していましたが、早田ひな選手は出場を選択しました。そして順当に決勝まで進みますが、絶好調の張本美和選手に敗れて準優勝でした。

*アイキャッチ画像はテレビ東京卓球情報のXポストからの引用です。

大会概要

  • 期間:2023年11月25日、26日
  • 場所:Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
  • 種目:シングルスのみ
  • 試合方法:選考資格を得た16名によるトーナメント
  • 順位決定戦:8位まであり
  • 試合形式:7ゲームマッチ
  • 参照:日本卓球協会の公式ページ

順位に応じてパリ五輪選考ポイントが付与されます。

パリ五輪選考ポイント表

ネット中継・放送

ネット中継は、第3回パリオリンピック選考会に続いてフジテレビが担当しました。

  • ネット中継はFODプレミアム(有料)が全試合をライブ配信しました。有料であっても、全試合をライブ配信してもらえるのはとてもありがたいです。
  • フジテレビTWO(CS)では1回戦から注目の試合(メインテーブルのみ)を生中継しました。
  • フジテレビ系列の地上波とBSで、特定の試合を録画で放送しました。

FODプレミアムでの有料配信なので、無料アーカイブが公開されるまでに数ヶ月はかかります。第3回選考会と同様なら、卓球TVとテレビ東京卓球チャンネルでのアーカイブの公開が期待されましたが、実現しなかったようです。

出場選手

今大会から出場選手は32名から16名に削減されました。次はその16名の選考基準を要約したものです。

  • 第5回パリオリンピック選考会ベスト8進出選手。
  • 2023年10月31日時点のパリオリンピック選考ポイント合計上位8名。Tリーグのリーグ戦に付与されるポイントは開幕から10試合目までとする。
  • 獲得合計ポイントに同点の者がおり、1位〜8位で9名以上となる場合は、8人を超える順位の同点の者たちは2023年10月発表のNT/NT候補選手の記載順を使用して選出する。
  • 上記で16名に満たない場合、選考ポイント合計16位までを繰り上げる。
  • それでも16名に満たない場合は以下の順番で16名に達するまで選出する。
    ①2023年4月発表のNT/NT候補選手の記載順
    ②2023年4月発表のJNT U-18選手の記載順
    ③上記①②おいて16名に満たない場合は16名に達するまで強化本部で推薦

組み合わせ

第4回パリオリンピック選考会まではドローが行われましたが、今大会は第5回パリオリンピック選考会同様、ドローなしで組み合わせが発表されました。

組み合わせ

これは最新の選考ポイントランキング順に、出場選手を素直にシードしたものです。そして4回選考会まで堅守されてきた、前回の対戦で負けた選手とは反対の山に入るルールは適用されていません。

選手選出時の選考ポイントランキング順なので組み合わせに違和感はありません。平野美宇選手と伊藤美誠選手が右の山に入ったことで、右の山が激戦区になりましたが、これも順当です。選考ポイントランキング順に素直にシードしただけで、恣意的な操作は全く行われていません。

早田ひな選手の目標は、選考ポイントの獲得ではなくて練習の成果を実戦で出す、そして勝つことです。

選考ポイントを大きく引き離していても出場する理由

早田ひな選手は逆転不可能な選考ポイントを獲得できた場合、第6回パリオリンピック選考会には出ないで強化期間にしたいという考えを示していました

が、第5回パリオリンピック選考会終了後のメディアとのインタビューでは、次のように話したようです。

2位以下に大差をつけた早田はといえば、最後の国内選考会となる第6回選考会に出場せずパリ五輪の準備に注力する可能性もあると見られているが、本人は「パリオリンピックで勝つために実力をつけているので、試合をするのはいいこと。体調や海外遠征のスケジュール次第で決める」とのこと。

引用:パリ五輪選考ポイント接近の『みうみま』逃げる平野美宇と猛追する伊藤美誠の2位争いの行方は?

石田コーチもインスタライブで「絶対に逆転されないなら出なくて良い」という主旨の発言をしていましたが、早田選手は出場を選択しました。

第6回パリオリンピック選考会の出場メンバーが公表されたのは、WTTチャンピオンズフランクフルト開催期間中でした。早田選手は現地で高樹ミナさんの取材に対し、次のように答えています。

「中国人選手のトップ3に勝つとボーナスポイントが加算されるので、もし爆発力を発揮する選手がいて中国のトップ3選手に勝った場合を考えると、これで(自分の代表が)決まりということはない。
それに自分自身、練習をして試合をして、また練習をして試合をしてというふうにやっていく方が自信の付き方が違います。技術であったり戦術であったり、やはり試合の中で出来た方が自信はついていくので」

引用:早田ひな パリ五輪代表選考ポイント首位独走でも「選考会に出る」理由 

次はWTTチャンピオンズフランクフルトが最後の大会だった、超長期遠征から帰国した時のインタビュー記事から。

「この2週間で技術が習得できて、それをすぐに試合で試したい。練習でできても試合でできないと意味がないし、逆に練習でうまくできなくても、試合で1回できると、それが自信になってどんどん成長していくと思う。そういった意味では、体調不良だったり、本当にきついなと思うこと以外は(選考会に出ることは)ほぼデメリットはない。ポイントは関係なく自分が技術を習得して、強くなるために試合がしたい」と、考えを明かした。

引用:卓球・早田ひな、パリ五輪レース独走も「自分が強くなるために」国内選考会は出場の意向…海外遠征から帰国

大会開催前

見どころ

今大会の見どころは、やはり熾烈な2位争い。

前日練習

試合結果

早田ひな選手は決勝で張本美和選手に敗れて準優勝でした。選考ポイント90を加算し、パリオリンピック選考レースを1位で終了するのは確実です。

  • 試合の動画は有料配信されたものしかないため、そのリンクをここに掲載できません。後日卓球TVなどでアーカイブが公開された場合には追記します。
  • 大会終了後、数ヶ月経過してからテレビ東京卓球チャンネルが一部の試合のハイライト動画を公開すると思われます。該当する試合のハイライト動画が公開されたら随時リンクを追記します。

Round 16(1回戦)

由本楓羽選手との対戦でした。香ヶ丘リベルテ高校在籍中です。Tリーグのレッドエルフに所属していたこともあります。

第6回パリオリンピック選考会、R16スコア表

早田ひな選手の貫禄勝ちでした。

なお、この試合はベンチコーチなしでした。理由は不明です。

準々決勝

大藤沙月選手との対戦でした。第5回パリオリンピック選考会の準決勝で対戦しています。

第6回パリオリンピック選考会、準々決勝スコア表

大藤選手が強くて、負けていてもおかしくない試合でした。勝てて良かったです。

  • 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。9-9まで競った後の勝負どころで失点が続き、9-11でこのゲームを落としてしまいます。大藤選手は仕上がりが良く、ラリー戦は互角です。
  • 第2ゲーム、流れをつかんでリードを保つ展開になり、11-7でこのゲームを取り返します。
  • 第3ゲーム、大藤選手のボールに合わないところがあるのかミスを連発し、いいところなく3-11であっさり落としてしまいます。
  • 第4ゲーム、実力拮抗で7-7まで競りますが、勝負どころのラリー戦を制した早田選手が11-7で取り返し、ゲームカウントを2-2に戻します。
  • 第5ゲーム、大藤選手の勢いを抑えられずに2-7と大量リードを許します。そこから我慢のプレーで追い上げ、10-9と先にゲームポイントを握ったもののデュースに持ち込まれます。息詰まる展開の中、なんとか14-12で逃げ切り、逆転でこのゲームを取ります。このゲームを取れたのは大きかったです。
  • 第6ゲーム、点差の開かない展開が続いて8-8まで競ります。10-8とマッチポイントを握ったものの大藤選手の逆襲にあってデュースになります。それでも最後2本をしっかり取り切って12-10でこの激戦を制しました。

大藤選手、めちゃくちゃ強かったです。何度も対戦していて球質は分かっているはずなのに、何故かミスが多かったのが気になりました。が、これは意図的に試していることがあるためかも知れないですね。

なお、この試合でベンチ入りしたのは石田コーチでした。

試合後のインタビュー。

試合後のインタビュー記事。

大会初日の結果。

準決勝

木原美悠選手との対戦でした。2023年全日本選手権大会の決勝以来の対戦になりました。

第6回パリオリンピック選考会、準決勝スコア表

早田ひな選手は仕上がりが良く、木原美悠選手の追い上げを振り切って勝利しました。

  • 第1ゲーム、3-6とリードを許しますが、そこから流れをつかんで7連続得点し10-6とします。最後はフォアハンドを振り抜いて11-8でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、3-3まで競ってから流れをつかんだ早田選手がリードを広げ、11-4でこのゲームも取ります。木原選手は早田選手のサーブに翻弄された印象です。
  • 第3ゲーム、精度の高いプレーで優位に立った早田選手がリードを広げる展開になり、11-4でこのゲームも取ってゲームカウントを3-0とします。準々決勝のようなオーバーミス、ネットミスがほとんど見られません。
  • 第4ゲーム、木原選手の逆襲にあい、早田選手にミスが出て5-9とリードを許します。木原選手が本来の強さを見せ、7-11で落とします。
  • 第5ゲーム、木原選手が調子を上げて接戦になり8-8まで競ります。9-8の勝負どころで回り込んでのチキータレシーブを決めて吠えます。最後、この試合で初めて出したサーブをエースして11-8で勝ち切り、決勝進出を決めました。

木原美悠選手は強敵で、今大会好調でしたが早田ひな選手の対応力が上回った印象です。早田ひな選手、強いです。

なお、この試合でベンチ入りしたのは金恵美コーチでした。

決勝

張本美和選手との対戦でした。今年7回目の対戦になりました。

第6回パリオリンピック選考会、決勝スコア表

完敗でした。張本美和選手、とんでもなく強かったです。

  • 第1ゲーム、接戦で5-5まで競りますが、そこからリードを保って11-7でこのゲームを取ります。いつもの早田・張本戦の感じかなと思いましたが、今日はそうではありませんでした。
  • 第2ゲーム、張本選手のレシーブが良くなり、ラリー戦でも打ち負けず、3-8と大量リードを許します。7-9まで追い上げますが出遅れたのが響いて7-11でこのゲームを落とします。
  • 第3ゲーム、早田選手がミスをさせられる、張本選手の強気の攻撃に押される場面が多く、優位に立てません。サーブ権のある7-7からの勝負どころでチキータレシーブを2本決められるなど、これまでの対戦からは考えられない展開になります。悪い流れのまま7-11でこのゲームも落としてしまいます。
  • 第4ゲーム、攻撃の組み立てを変えた早田選手が流れを引き寄せ10-6と大量リードでゲームポイントをつかみます。いつもの早田選手ならサービスエースやレシーブエースでものにできるのですが、今日はそうはならず(びっくりするようなサーブを出さず)失点を重ねてデュースに持ち込まれます。何とか12-10で取り切りますが、真っ向勝負し過ぎです。
  • 第5ゲーム、まともに打ち合うと今日は分が悪いことを分かっているはずなのに、攻め方を変えません。点差が開かない展開のままデュースになりますが、ゲームポイントを握っても意表を突くプレーを選択せず、真っ向勝負を続けた結果12-14で落としてしまいます。
  • 第6ゲーム、早田選手は真っ向勝負を続けて絶好調の張本選手にカウンター攻撃を喰らいまくり、9-11で落とし、ゲームカウント2-4で負けてしまいました。

7ゲームマッチで、分が悪いと分かっている戦い方を継続したのは「変えている最中の卓球」で戦い切りたかったからでしょうか。

なお、この試合もベンチ入りしたのは金恵美コーチでした。

試合結果を伝える記事。

負けても謙虚な早田ひな選手。

これまで幾度も挑戦をはね返してきた早田も、成長著しい張本美を「思い切ったプレーっていうのがすごくあって、力もある。質も高くてコースも厳しい。私は抜かれるというか、負けるのは時間の問題だなっていつも思っていたので。この負けには全然びっくりしてない」とたたえた。

引用:「時間の問題と思っていた、全然びっくりしてない」卓球女子エース早田ひな、15歳張本美和の優勝たたえる【全農カップ】

目標はパリオリンピックで中国人選手に勝つこと

早田ひな選手はWTTチャンピオンズフランクフルト2023から帰国後に、ボールのスピードを上げないと中国人選手には勝てないと判断し、スタイルチェンジを図っているそうです。今大会前で30%、今大会で50%までできたけど、まだどういうボールが返っていくかは分からないと話しています。

新しいスタイルの出来が100%になった時のプレーが今から楽しみです。

早田はパリ五輪での金メダルに向けて、スタイルチェンジを図っていると明かす。「(WTTの)フランクフルトまでは『この状態なら100かな』くらいまでは来ていた。そこでゼロに戻して、50くらいまで持ってくることができた。それはすべてに意味がある」と新たなチャレンジについて言及。

新たなチャレンジについては「今まで打てなかったものが打てるようになる」と語り、「昨日よりも確実に成長している。それを100にすることはまだまだ足りない。自分と毎日向き合っていきたい」とさらなる成長に貪欲さを見せた。

引用:「100にはまだ足りない」早田ひなが見据える世界金への“スタイルチェンジ” 準優勝でも手応え「確実に成長している」【全農CUP大阪】

勝ち負けよりもスピード強化を重視すると。恐ろしい選手です。

「負けたことで反省点やこれをやんなきゃいけないとか。自分の思考を広げることができる」

「(これまで)球を回転で操る部分が得意だったが、よりスピードを強化していきたい」と上半身の強化にも専心している。2週間ほど前から取り組み、大会前の感触は「30パーセント」だったが、決勝後は「半分ぐらいまではできてきた」と手応えをにじませた。

「試合を積み重ね勝っても負けても収穫として積み上げていきたい」

引用:「負けても収穫」 実りある準優勝 パリ見据えた新「早田ひな」に手応え【卓球全農カップ】

今大会に出場した意味はあったと語っています。

「自分ができること、できないことがわかってきていたんですけど、それをあえて崩さないと世界一はないと感じた」と明かし、“新しい卓球”に挑戦している真っ最中。「このままじゃだめ」だと考えて今大会に挑んだと言います。

今まではボールの回転を使い戦うことを得意としていた早田選手ですが、さらにボールのスピードを強化しているとのこと。

「まだ自分でもラケットに当たったときに、どういったボールが返って行くかっていうのはわかっていない」と成長途中の段階であることを明かし「狙ったところに打てないと、このレベルの試合では勝てないと思いますし、そういった部分でより練習が必要かなと思っています」と話します。

そんな“新しい卓球”に取り組み始めてから2週間程度だという早田選手。

今大会の成績に関しては「思ったより自信になりました」とおおむね満足している様子。「試合前が3割くらいだったとしたら、半分くらいまでは出来てきたかな。50になっただけでも今回選考会に出た意味があったかなと思います」と確かな手応えを口にしました。

引用:“新しい卓球”に挑戦中「あえて崩さないと世界一はない」早田ひなはまだまだ成長中

どうやらWTTチャンピオンズフランクフルト2023の準決勝で手負いの王曼昱選手に完敗したことから、強烈な刺激とモチベーションを得たようです。

スタイルチェンジをやり切る覚悟ができているようです。

「このままではパリでメダルは獲れない。五輪の金メダルはもちろん、世界ランク1位になるのは厳しいなと。やるしかない」

 これまではボールの回転を使う戦いを持ち味としてきたが、海外遠征から帰国して今大会までの2週間あまりは、ボールのスピードを追求。従来よりも上半身のウエートトレーニングを増やし、ベンチプレスやマシンなどで限界まで追い込んできた。「今大会はユニホームがピチピチになっているなと感じた」と成果を口にし、新たな戦い方で勝負した。

 パリ五輪まで1年を切った中での大きな変化には怖さも生じるはずだが、迷いはない。「やり始めてすぐで、自分に合っているか合っていないかもまだ分からないけど、やらなきゃ何も始まらない」。世界一を目指すからこその決断。強さを追い求め、挑戦は続く。

引用:早田ひな「やらなきゃ何も始まらない」 打倒中国勢へ、ボールのスピード強化

注目された2位、3位争いは

平野美宇選手が伊藤美誠選手との差を10ポイント広げました。

平野美宇選手、伊藤美誠選手ともに準々決勝で敗れる

準々決勝で平野美宇選手は長﨑美柚選手に、伊藤美誠選手は張本美和選手に負け、順位決定戦に回りました。

5-8位決定戦の平野美宇・伊藤美誠直接対決

順位決定戦は平野美宇選手と伊藤美誠選手の直接対決になりましたが、平野美宇選手がストレートで伊藤美誠選手を下して、5-6位決定戦に進み、伊藤美誠選手は7-8位決定戦に回りました。

順位決定戦後の平野選手の言葉。

一度は敗れた悔しさを押し殺しながら大一番を制し、試合後は安堵(あんど)の涙を浮かべながらインタビューに対応。「最後の選考会で(準々決勝で)負けてしまったが、もう1度伊藤選手と戦うチャンスをいただけて、最後に勝つことができて良かった。絶対に勝ちたいと思って戦った。負けてしまったので焦ったが、直接対決のチャンスをポジティブに捉えて、自分の中では決勝のつもりで臨んだ。五輪(代表)2枠に入るには、ここが勝負だなと。後悔のないように思い切りやろうと思って、それができてホッとした」と吐露した。

引用:“みうみま対決”制した平野美宇が絶叫のち涙「ホッとした」「ここが勝負だと」五輪切符へ大前進…伊藤美誠にリード広げる

インタビュー記事からの引用。

「去年は8位を2回経験して、そのときは精神的に落ち込んで自分を否定してしまったが、今回は精神的に成長できた。(順位決定で伊藤と対戦することは)想定していなかったので(準々決勝で敗戦後、伊藤戦までに)気持ちの切り替えが本当に難しかったが、しっかり強い気持ちに切り替えることができた。今、この位置にいることは去年の自分を考えたらすごいことなので、これを幸せに感じて明日と(2024年の)全日本を頑張りたい」と平野。

一方、伊藤は「(張本戦で)力を出し切った後だったので、ヘトヘトになってやっても勝てないなという感じで入ってしまった。頑張りたいという部分もあるけど、頑張っても頑張っても今日の試合も頑張りきれないところもあって、そういうふうに思うと苦しいとか辛いと思ってしまうから乗り切りたいときはしっかり一歩踏ん張るしかない。あとはあまり考えずに最後はやりきりたい」と苦しい胸の内を明かしながらも前を向いた。

引用:2023 全農CUP大阪大会 女子のベスト4が出そろう

平野美宇選手6位、伊藤美誠選手7位

平野美宇選手は大藤沙月選手に敗れて6位、伊藤美誠選手は横井咲桜選手に勝利して7位でした。

最終順位

最終順位(8位まで)と、獲得した選考ポイントです。

最終順位(8位まで)と、獲得した選考ポイント

おまけ

H2の量産モデルを使用中

早田ひな選手のラケットは自身の専用モデルであるH2ですが、発売後もしばらく試作品を使用した後、2023年全日本卓球選手権から3月のシンガポールスマッシュまではH2の量産モデル(グリップが青色)を使用していました。そして4月のWTTチャンピオンズシンシャン以降は試作品(グリップが赤)に戻していました。

ところが11月のWTTチャンピオンズフランクフルト後、11月16日のTリーグで久しぶりに量産モデルを使用し、今大会もそうでした。卓球のスタイルチェンジをするに当たって用具も見直すという主旨の発言をしていたことが関係しているのだろうと思っています。

大会終了後

石田コーチ、早田ひな選手のインスグラムストリーズからは、次のことが読み取れました。あくまで僕の印象です。

  • 選考レースを戦い抜き、パリオリンピックのシングルス出場権獲得を確実にできて良かった。でも目標はその先にある。
  • 今大会も進化のために多くのことにチャレンジした。これからも続ける。
  • 現状のままではダメで、夢(パリオリンピックで中国人選手を倒して金メダル)を叶えるためには殻を破らないといけない。今それに取り組んでいる最中。

高樹ミナさんによる質の高い記事。早田ひなファンは必見です。

こちらも質の高い良記事。早田ひなファンは絶対読んで。

ミックスゾーンでのインタビューを文字起こしした記事。長文だけど必見です。

関連記事

-国内大会

© 2024 早田ひなライブラリー