2026年にロンドンで開催される世界卓球選手権(団体戦)の選手選考基準が公表されています。従来よりも強化本部による推薦枠が増えています。自力で出場資格を得るのは狭き門になりました。
また、選手にとって負担が大きいと思われる国内選考会が開催されます。これは世界ランク上位選手にはきついですね。
*アイキャッチ画像はこちらのXポストからの引用です。
選手選考基準
2024年12月に選手選考基準が公表されました。早いですね。次はその内容を噛み砕いたものです。
- 世界卓球選手権エントリー締切日の14日前が含まれる週のシングルス世界ランキング日本人最上位者*1
- 2026年全日本選手権大会シングルス優勝者*2
- 国内選考会優勝者*3
- 上記3名に重複がある場合は強化本部が1名推薦する
- 2025年アジア選手権大会出場者の中から2名、強化本部が推薦する
まず*2で一人目が確定します。この選手は*3の国内選考会は対象外になります。国内選考会の優勝者で二人目が確定します。*1がすでに出場権を獲得している選手だった場合は、推薦枠が3名になります。
2026年アジア競技大会団体戦
上記*2と*3で出場資格を獲得した2名には、2026年アジア競技大会団体戦の出場資格が付与されます。また、2026年アジア競技大会団体戦に出場することが世界卓球選手権(団体戦)の出場資格を得る条件になっています。
なお、2026年アジア競技大会の選考基準は別途公表されます。
国内選考会
世界卓球選手権(団体戦)の1枠を選手24名が競う、厳しい選考会です。出場権は優勝者のみに与えられます。
- 日程:未定(2026年2月〜4月に開催予定、WTTの2026年大会スケジュール発表後に決定)
- 場所:未定
- 試合方法:未定
出場資格者は次の順番で24名に達するまで選出します。
- 2026年全日本選手権大会シングルスベスト8以内の選手
- 2025年全日本社会人卓球選手権大会シングルス優勝者
- 2025年全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)シングルス優勝者
- 2025年FISUユニバーシティゲームズシングルスメダリスト
- 2025年アジアユース選手権大会シングルスU15・U19優勝者
- 2025年世界ユース選手権大会シングルスU15・U19優勝者
- 2026年全日本選手権大会ジュニアの部ベスト4以内の選手
- 2025年第全国高等学校卓球選手権大会シングルス優勝者
- 2025年全国中学校卓球大会シングルス優勝者
- 以下省略
個人の感想
団体戦なので強化本部(監督)推薦枠を2名にしたいという意図は分かります。が、最大3名が推薦枠になることには違和感があります。重複があった場合は、世界ランキング上位者からもう1名選ぶとした方が自然だと思います。
また、2026年にも数多くのWTTシリーズが開催されるはずで、世界ランキング上位選手は月平均1大会は出場するでしょう。その状況を踏まえると、24名も集めて開催する国内選考会は、他の選手にもチャンスを与えるという意味はあるにしても、世界ランキング上位者には負担が大きく厳しいものになると思います。
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