WTTシリーズの開催日程は2023年後半になっても直前まで分からないことが多いのが実情です。結果的に、10月にはWTTスターコンテンダー蘭州、WTTコンテンダーマスカット、WTTコンテンダーアンタルヤの3大会が連続して開催されました。アンタルヤから1週間空けてWTTチャンピオンズフランクフルトです。
早田ひな選手は、アジア競技大会から4週連続で4大会に出場するという過酷な選択をしました。そしてシングルスと混合ダブルスで優勝、2冠を達成しました。
*アイキャッチ画像はテレビ東京卓球情報のXポストからの引用です。
WTTコンテンダー
- シニア向けWTTシリーズの最下位大会です。(WTTフィーダーシリーズはWTTシリーズではありません。)
- 年間最大14大会開催可能です。
- 本戦4日、予選2~3日の日程で選手によっては1日に4試合に出場します。
- シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目を実施。
- シングルスの本戦は32名、うち8名は予選を通過した選手。
- 予選人数は48、64、96名から開催国が選択します。
- ダブルス、混合ダブルス本戦16ペア、うち4ペアは予選を通過したペア。
- シングルスは各協会から4名までしか出場できません。(世界ランク20位以内の選手を除きます。)また世界ランク21位以降の上位者から優先出場となっています。
- 世界ランク20位以内の選手は、全体で3名しか出場できません。ホスト国はその3名を選ぶ裁量権を持ちます。
- ワイルドカード枠3名、WTT推薦枠1名は上記制限の対象外。
- シングルスのシード数は基本16。
- 前6週以内にグランドスマッシュまたはチャンピオンズに出場した選手は優先度が下がります。
- シングルスの決勝のみ7ゲームマッチ、他はすべて5ゲームマッチ。(2023年からシングルスの準決勝を5ゲームマッチに変更。)
- 優勝選手には400ポイントが付与されます。
WTTコンテンダーアンタルヤ2023
- 期間:10月16日から22日
- 場所:トルコのアンタルヤ(日本との時差6時間、現地10:00が日本の16:00)
- 出場種目:シングルス、混合ダブルス
- 参照:WTT公式サイト、日本卓球協会公式サイト
- パリ五輪選考ポイント付与対象ではありません。また中国人選手はひとりもエントリーしていないので、打倒中国ポイントの対象でもありません。
今大会のエントリーリストが公開された時点では、陳夢選手と中国ナショナルチームの若手が多数エントリーしていましたが、まもなく男女とも全員キャンセルされ、中国人選手はひとりもいなくなりました。この不可解な行動を説明するものは見たことがなく、謎のままです。
今大会の見どころ。
ネット中継
- WTTがYoutubeチャンネルでT1からT4をリアルタイム配信しました。
- テレビ東京卓球チャンネルは本戦2日目(シングルスのR16以降)からT1をリアルタイム配信しました。
- テレビ東京卓球チャンネルはアーカイブの公開が迅速ですが、WTT公式チャンネルはしばらく待たされることがあります。
シングルス出場選手
本戦から出場する24名の顔ぶれです。早田ひな選手はWR8位で第1シードでした。
日本人女子で出場したのは早田ひな選手、張本美和選手、長﨑美柚選手でした。
当初、「優勝はさせないよ」と刺客のように陳夢選手が第1シードで、そして中国ナショナルチームの若手が多数エントリーしていましたが、まもなく全員キャンセルされました。そのため思いがけなく、WTTコンテンダーマスカットに続いて中国人選手がひとりもいない大会になりました。
結果的にエントリーから考えて、早田ひな選手が2大会連続の優勝を狙える大会でした。(とは言ってもR32から5回連続で勝つのは簡単なことではありません。)
エントリーについての補足
このエントリーを見て他の日本人女子ももっとエントリーしたらいいのに、と思う人も多いことでしょう。対象となる選手が実際にどう考えてどう行動したかは分かりませんが、おそらく希望通りにエントリーできなかった選手がいるはずです。
- 伊藤美誠選手、早田ひな選手、平野美宇選手、張本美和選手はWR20位以内だったので、PDRと呼ばれる制限により、エントリーできるかどうかはホスト国の裁量次第でした。
- PDRで選ばれる選手は3名で、早田ひな選手はホスト国の裁量で選ばれました。
- 張本美和選手は、エントリー締切後に申裕斌選手が怪我のために棄権したことで、代替選手として選出されました。地理的に近いコンテンダーマスカットに出場していたことが奏功したと思われます。
- おそらく伊藤美誠選手と平野美宇選手はエントリー希望を出したものの、認められなかったのだと思われます。
- 長﨑美柚選手はWR21位以降だったので、普通にエントリーできました。
- 木原美悠選手はエントリーしていませんが、エントリー希望を出していれば問題なく認められたはずです。
シングルス:優勝
R32でスターシニー選手と、順当なら準々決勝で長﨑美柚選手と、準決勝で張本美和選手と当たるドローでした。
早田選手は難しい試合も対応力の高さを見せて勝ち切り、見事優勝しました。
なおこの大会に渡辺監督は帯同しておらず、ベンチコーチは岡トレーナーでした。(R32とR16は不明。)
Round 32(1回戦)
タイのスターシニー選手との対戦でした。シンガポールスマッシュ2023のR32で負けており、そのリベンジマッチになりました。
早田選手は仕上がりが良く、快勝でした。
- 第1ゲーム、プレーの精度が高い早田選手がリードする展開になります。早田選手は凡ミスが少なく、ラリー戦でも打ち負けません。前回対戦時とは完全に別人です。危なげなく11-5で大事なこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、流れをつかんだ早田選手がリードを広げる展開が続きます。早田選手らしいスーパープレーも出ます。スターシニー選手に反撃のチャンスを与えないまま11-1と圧倒してこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、このゲームも安定したプレーで流れをつかみ、7-3とリードしますが、スターシニー選手に反撃されて9-8と1点差に迫られます。ラリー戦を制して10-8とマッチポイントを握り、最後はサーブ3球目を回り込みのフォアハンドドライブで決めて11-9で勝ち切り、リベンジを果たす形で鬼門の初戦をものにしました。
早田選手は前回対戦時とは完全に別人でした。
フル動画。
ハイライト。
Round 16(2回戦)
ポルトガルのシャオ・ジエニー選手との対戦でした。2019年以前に2回対戦したことがあります。
早田選手は仕上がりがが良く、圧勝でした。
- 第1ゲーム、精度の高いプレーでシャオ選手に付け入る隙を与えないまま11-4でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、サーブ3球目の決定率、ラリー戦の勝率も高く、完璧な試合運びで11-3で圧倒します。
- 第3ゲーム、4-4まで競った展開になりますが、そこからリードを広げて11-6で勝ち切りました。
フル動画。
ハイライト。
試合結果を伝える記事。
準々決勝
タイのオラワン選手との対戦でした。2016年に2度対戦しています。今大会のR16で長﨑美柚選手を倒している難敵です。
第1ゲームのままだと負けると思いましたが、今大会の早田選手には勢いのある選手を抑える頭脳がありました。
- 第1ゲーム、オラワン選手のボールに合わせられすミスが目立ちます。ラリー戦でも打ち負けるなど苦しい展開が続き、9-11でこのゲームを落としてしまいます。オラワン選手、強いです。
- 第2ゲーム、真っ向勝負のラリー戦を避けた組み立てに変え、オラワン選手のミスが増えて早田選手がリードを広げる展開になります。終盤追い上げられますが、サーブが効いて11-7でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、接戦になり6-6まで競ります。そこからフォアハンドドライブ2本の強打を決めて8-6とし、オラワン選手に反撃させないで11-7でこのゲームも取ってゲームカウントを2-1にします。勝負どころでのサービスエースが効きました。
- 第4ゲーム、早田選手のレシーブが良くなり、オラワン選手はガチでないラリーでミスを繰り返します。早田選手にミスをさせられているのですが、第1ゲームのオラワン選手の強さが見られません。9-2で台から出たロングサーブを見逃さずにフォアハンドドライブで仕留め、最後はサーブ3球目をミドルに打ち込んで11-2で勝ち切り、準決勝進出を決めました。
第1ゲームの戦い方を続けると、ちょっとした運などで負けていたかも知れません。この勝利には、普通に戦って勝てる選手との試合よりもずっと収穫があったはずです。
フル動画。
ハイライト。
みんスポからの公式動画。
試合結果を伝える記事。
準決勝
張本美和選手との対戦でした。WTTスターコンテンダーリュブリャナ2023のR16でも対戦しています。
今大会好調の張本選手は強くて第1ゲームを大差で落としましたが、第2ゲーム以降修正して勝てました。
- 第1ゲーム、積極的な攻めの姿勢を見せた張本選手に打ち負けることが多く、らしくないレシーブミスもあって3-8と大量リードされます。そのまま4-11でこのゲームを落としてしまいます。張本選手、好調です。
- 第2ゲーム、悪かったラリー戦を修正して接戦になり、得点源としているプレーの引き出しが多い早田選手がリードを保つ展開が続きます。9-7の勝負どころでラリー戦を制してゲームポイントを握り、最後チキータレシーブをエースして11-8でこのゲームを取り返します。早田選手、第1ゲームを大差で落としたにも関わらず、慌てた様子を微塵も見せませんでした。
- 第3ゲーム、ラリー戦は互角ですが、サーブが効いている早田選手がリードする展開になります。最後、張本選手の2本目のサーブミスで11-6でこのゲームも取り、ゲームカウントを2-1にします。
- 第4ゲーム、接戦になり6-6まで競りますが、そこから精度の高いプレーで抜け出して9-6とします。サイドを切るバックハンドで10-7とし、最後サービスエースで11-7で勝ち切り、難しい試合をものにしました。
張本選手、強かったです。第1ゲームでひどくやられてしまったのでどうなるかと思いましたが、早田選手の劣勢でも勝つ方法を探して実行する能力の高さを実感しました。
フル動画。
ハイライト。
決勝進出を伝える記事。
この試合のスーパープレー。
卓球ジャパン!でこの試合をDEEP解説。
決勝
ドイツのハン・イン選手との対戦でした。世界最強カットマンです。2018年に対戦したことがあります。
ハン選手は今大会、1ゲームも落とさず全てストレート勝利で勝ち上がってきました。
安定したカット打ちと強烈なフォアハンドで快勝しました。
- 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。ハン選手はカットマンですが非常に攻撃的で、激しい打ち合いになることが多いです。7-7まで競った後抜け出し、カットボールを連続でミスせずに強打した早田選手が11-8でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、接戦で7-7まで競りますが、早田選手はカットマン相手でも崩れません。10-7でゲームポイントを握ってから2点差まで追い上げられますが、最後打ち合いを制して11-9でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、5-5まで競った後、流れをつかんだ早田選手が10-5と大量リードでゲームポイントを握ります。そこからハン選手に追い上げられますが、11-7でこのゲームも取って、ゲームカウントを3-0にします。
- 第4ゲームも5-5まで競った後、流れをつかんで10-5と大量リードでマッチポイントを握ります。早田選手のプレーは安定しています。最後フォアハンドの強打を決めて11-6で勝ち切り、強敵をストレートで下して目標だった優勝を手にしました。
カットマン対アタッカーの試合だと、カットマンの術中にハマったアタッカーがイライラすることが良くありますが、早田選手は全くそうならず終始笑顔で、本当に楽しそうに試合していたのが印象的でした。
フル動画。
ハイライト。
表彰式。
みんスポからの公式動画。
優勝を伝える記事。
この試合のスーパープレー。
混合ダブルス:優勝
今大会は出場メンバー的に、はりひなペアにとって優勝が求められました。次はエントリーした上位12ペアの顔ぶれです。ドローも恵まれたものでした。
今大会は出場したペアが16未満だったので、第1シードのはりひなペアは準々決勝からの登場でした。
初戦は調子が上がらないままでしたが、準決勝から復調してはりひなペア本来のプレーができるようになり、今季国際大会初優勝を手にしました。
準々決勝
トルコのギュンドゥス/アルティンカヤペアとの対戦でした。
苦しい展開でしたが、勝てて良かったです。
- 第1ゲーム、はりひなペアにとって有利なローテーションですが、プレー内容がやや精彩を欠き、ミスを連発します。良くない雰囲気の中、9-11でこのゲームを落としてしまいます。
- 第2ゲーム、第1ゲームの流れのまま4-4まで競りますが、そこから苦しみながらも得点を重ねて11-4でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、中盤まで競りますが、そこから何とかリードを広げて11-7でこのゲームも取ります。ゲームカウントは2-1になります。
- 第4ゲーム、早田選手にもミスが続いて2-6と大量リードされますが、そこから追い上げて7-7とします。本来のはりひなペアではないものの、出せる力を振り絞ります。10-9とマッチポイントを握ったもののデュースに持ち込まれて嫌な感じになりましたが、なんとか13-11で勝ち切り、苦しい試合をものにしました。
本来の状態を取り戻すにはまだ時間が必要な印象ですが、それでもしっかり勝ち切れたことはペアにとって一番の薬になるはずです。
フル動画。
ハイライト。
みんスポからの公式動画。
試合結果を伝える記事。
準決勝
ルーマニアのイオネスク/セーチペアとの対戦でした。
強いはりひなペアが戻ってきました。
- 第1ゲーム、はりひなペアに不利なローテーション、ミスが多くルーマニアペアにリードを許す展開になります。3-8と大量リードされますが、そこからボールへの対応が良くなって9-10と1点差まで追い上げますが、一歩及ばず9-11でこのゲームを落としてしまいます。
- 第2ゲーム、はりひなペアに有利なローテーションだし、絶対に落としたくないところです。第1ゲームの終盤から良くなった流れを引き継いで、はりひなペアがリードを広げる展開が続きます。ペアの動きも本来の状態になり、サーブ、台上技術も効いて11-4でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、不利なローテーションにも関わらず攻撃が効果的に決まってリードする展開が続きます。危なげなく11-3でこのゲームも取ってゲームカウントを2-1にします。強いはりひなペアが戻ってきました。
- 第4ゲーム、流れをつかんで8-4とリードします。そこからルーマニアペアに追い上げられますが、10-7でマッチポイントを握り、最後は早田選手のサービスエースで11-7で勝ち切り、決勝進出を決めました。
久々に二人共が好調なはりひなペアを(第2ゲーム以降)見ることができました。決勝戦も期待してしまいます。
フル動画。
ハイライト。
決勝
フランスのF.ルブラン/パパドペアとの対戦でした。
苦しい試合をものにして、優勝できました。
- 第1ゲーム、はりひなペアにとって有利なローテーション、巧みな攻めでフランスペアの追撃をかわして11-8でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、はりひなペアにとって不利なローテーション、ルブラン選手に強打される回数が増え、リードされる展開になります。7-7で追い付き、10-9でゲームポイントを握りますがデュースに持ち込まれます。勝負どころでの失点が響いて12-14で落としてしまいます。
- 第3ゲーム、3-7とリードされる苦しい展開になりますが、力を振り絞って追い上げます。張本選手、気合入っています。激しいラリー戦を制して9-9で追い付き、次もラリー戦に勝って10-9として吠えます。デュースに持ち込まれますが、張本選手のサーブがパバド選手に効いて13-12とし、最後はパバド選手のサーブを早田選手がチキータレシーブでエースして14-12でこのゲームを取り切ります。
- 第4ゲーム、流れをつかんだはりひなペアがリードする展開になります。一時4点差あったリードを9-8と追い上げられますが、相手選手のラッキーなミスで10-8とマッチポイントを握ります。最後、張本選手のバックハンドが決まって11-8で勝ち切り、今季国際大会での初優勝を手にしました。
はりひなペア、良く頑張りました。張本選手は頼れる漢でした。
フル動画。
ハイライト。
優勝を伝える記事。
まとめ
シングルス優勝
- WTTシリーズのシングルス優勝は2週連続で、WTTコンテンダーマスカット2023に続いて今季3度目です。
- 中国人選手がエントリーをキャンセルしたこと優勝しやすくなった大会で、そのチャンスをものにできたことの意味は大きいです。決して楽勝だったわけではなく、第1ゲームを落とした試合では高い修正能力を見せ、早田選手が確実に強くなっていることを実感できました。
- この優勝でWRポイントを400獲得したことで、10月末には自己最高の4位に上昇します。
混合ダブルス優勝
- パリオリンピックを見据えるとペアの世界ランキング2位を死守したいのですが、韓国最強ペアに猛追されているのが現状です。今大会は申裕斌選手が怪我で棄権したことから、優勝してリードを広げたいところでした。そうでなければシングルスに出場しない(エントリーできなかったのかも)張本智和選手がわざわざ混合ダブルスのためだけに今大会にエントリーしないでしょう。
- はりひなペアは苦しい試合を勝ち抜いて優勝し、WRポイント400を獲得しました。
おまけ
混合ダブルス表彰式での自撮り。WTT公式アカウントのXポストからの引用。
混合ダブルス表彰式の様子。石田コーチのインスタグラムから。
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シングルス表彰式での自撮り。WTT公式アカウントのXポストからの引用。
シングルス表彰式の様子+サービスショット。石田コーチのインスタグラムから。早田ファン必見です。
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大会終了後
大会開催地トルコ・アンタルヤの印象
WTTシリーズがトルコで開催されるのは初めてのことでしたが、チームひながトルコで試合をするのも初めてだったようです。アンタルヤは有名なリゾート地ですが、コンテンダーの開催に当たって素晴らしい環境を選手に提供してくれたようです。
- 石田コーチはインスタグラムで「トルコでは初めてのツアーでしたが、皆さんが優しく、過ごしやすい気候、そして大会公式レストランでも世界三大料理を存分に味合わせて頂いて、栄養バランスも申し分なく過ごすことができました。」と記していました。
- 早田ひな選手はインスタグラムストリーズで「全てが完璧で大好きな国になりました」と記していました。
石田コーチは遠征で食べ物がおいしかったのはハンガリーだと(ゲリラ)インスタライブで言っていました。チャンスがあったらトルコとハンガリーのどちらが好きか質問したいです。
世界ランク自己最高位タイの5位に浮上
早田ひな選手は2022年10月に怪我のためチャンピオンズとカップファイナルズを欠場し、2024年の全日本選手権大会で3冠達成後のインド、シンガポールの遠征で早期敗退してしまったことから、ポイント失効による世界ランクの下落傾向が続いていました。アジア競技大会準優勝と、マスカット、アンタルヤの連続優勝により大きなポイントを獲得し、自己最高位タイの5位に浮上しました。
なお10月31日には4位に上昇することが確定しています。