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卓球の試合をネット中継で観戦する方法

僕のように卓球の試合をネット中継で観戦したい人にとって、2021年以降は夢のような時代です。WTTというITTF(国際卓球連盟)の下部組織が卓球の商業化に向けた施策を推進しているのですが、それには充実したネット中継も含まれています。

国内大会はネット中継を行う組織が複数あり、大会によって担当する組織が変わりますが、テレビ東京卓球チャンネルだと安心です。卓球ファンにとっては神のような存在です。

自宅にいながら(または通勤中でも)試合を生で観戦できる、そしてアーカイブ動画を好きな時に楽しめるというのは素晴らしすぎます。

*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。

WTTがネット配信を担当する大会

ITTFが主催する大会であっても、WTTがネット配信を担当するものがあるため、「WTTが主催する大会」とは表現しません。WTTはYouTubeチャンネルで、4ストリーム程度は普通に生中継しています。テーブル数が5台以上になると、生中継されない試合が出てきます。

現在、ほとんどの国際大会はWTTがネット配信を担当しています。2021年に開催されたアジア競技大会はそうではなく、中継内容が残念なものでしたが今後はWTTが影響力を発揮すると予想しています。

試合中のリプレイや実況が付くのはT1(テーブル1、TVテーブルとも言います)だけのはずです。他のテーブルは固定カメラ+実況なしですが、それで十分です。

なお、お気に入りの日本人女子の試合だけストリーミングされなかった(すっ飛ばされた)とか、スコア表示がなくて主審の声だけが頼りだったとか、スコアが10点以降は勝敗が決まるまで更新されないとか、中継に問題もありました。2023年はかなり改善されてきた印象です。

テレビ東京卓球チャンネルがネット配信を担当する大会

主に2パターンあります。

WTTの配信映像を購入する場合

WTTやATTU/ITTFが配信する映像をテレビ東京卓球チャンネルが購入し、そのまま配信することが多いです。たいていT1、T2の2ストリームのみの配信ですが、T3で行われた日本人選手の試合(で需要が高いもの)を、予定を変更して中継したこともあります。(もちろん卓球ファンは歓喜しました。)

世界卓球2021ヒューストン大会では、多くの試合に日本語解説が付けられました。(実況者と解説者がテレビ東京のスタジオで配信映像を見ながら音声を付ける運用です。)同じスタイルで、WTTチャンピオンズESS2022では上田仁&松平健太の解説付き生中継も行われました。

なお、日本語解説を付けない場合、中継内容はWTTのチャンネルもテレビ東京卓球チャンネルも同じですが、テレビ東京卓球チャンネルの方が中継対象の試合予定が明記されているなど使い勝手がいいです。T1、T2ならテレビ東京卓球チャンネルで、それ以外のテーブルの試合はWTTのチャンネルで視聴するのがおすすめです。

テレビ東京が映像制作も担当する場合

テレビ東京は国内大会の映像制作+ネット配信にも積極的に参画しています。パリオリンピック選考会はその多くを中継担当してしています。

2ストリームのみの配信ですが、対象のテーブルの試合が早く終わり、まだ試合中のテーブルがある場合はそちらを中継してくれる神対応で知られています。また、全テーブル・全試合のアーカイブ動画が公開されています。テレビ東京は日本の卓球界にとって神のような存在です。

さらにパリオリンピック選考会の(女子の)決勝戦を地上波かBSで生中継(もちろん実況・解説付き)してくれます。

卓球TV

日本卓球協会は2022年の全日本選手権から、自前の組織である卓球TVで全テーブル・全試合の中継を行うようになりました。以前はその能力のある業者に委託していました。不思議なことに卓球TVは全日本選手権しか中継を担当していません。

これまでのところ、卓球TVは全日本選手権専用のようです。

Tリーグ個人戦

2022年8月に初開催されたTリーグ個人戦(TリーグNOJIMA CUP 2022)のネット中継は不満の多いものでした。

  • 当初、dTVとひかりTVチャンネルによる有料配信のみで、アマプラは対象外、しかも配信されるのが準々決勝1試合、3位決定戦、決勝戦の男女それぞれ3試合のみという残念すぎるものでした。
  • 有料配信されなかった試合動画は後でTリーグのYouTubeチャンネルで無料公開されるとありました。
  • このひどい内容に当然ファンから不満が噴出し、大会直前になってメインテーブルの試合で有料配信しないものに限り、TリーグのYouTubeチャンネルでリアルタイム配信されることになりました。(おそらく実力者の判断が働いたのでしょう。)
  • Tリーグ公式サイトでライブスコアのサービスもありましたが、リアルタイム性が低い、サイトが頻繁に落ちる(アクセス不可になる)と課題の多い運用でした。

2023年6月に開催されたTリーグNOJIMA CUP 2023のネット中継は素晴らしい対応になりました。

  • 特定の試合を除いて、全テーブルの全試合がYouTubeのTリーグ公式チャンネルで生配信されました。ありがたいです。
  • メインコートで開催される男女の第2試合、3位決定戦、決勝戦の合計6試合は、NTTドコモの新動画配信プラットフォーム「Lemino」の独占生配信でした。広告付き無料配信という意欲的な試みでした。
  • つまり、全テーブルの全試合がYouTubeかLeminoで生配信されたわけです。素晴らしいです。

ところが、準決勝の途中でLemino配信の時間が近づくとYouTubeでの配信がいきなり中止になり、Leminoでの配信もしばらく始まらず空白の時間が生まれるなど、運用上とても残念なことがありました。これは改善して欲しいですね。

Tリーグ・リーグ戦

僕はアマゾンのプライム会員なので、プラス月額198円のTリーグTVを契約してます。

アマプラ以外にはLemino(旧dTV)ありますが(Tリーグの視聴方法ページ)、アマプラが最もお得感があります。以下、その特徴です。

  • Tリーグの全試合がリアルタイム配信されます。(LeminoはdTV時代同様、一部の試合はリアルタイム配信されません。)
  • 配信終了前であれば、時間を遡って視聴できます。(Leminoも同様です。)
  • 2週間の見逃し配信に対応しています。(Leminoも同様です。)
  • 過去の試合のハイライト動画もありますが、試合数が極めて限られています。
  • ほぼ、Tリーグの試合を会場に足を運ぶ代わりにリモートで(好きな場所で)観戦するためのサービスです。
  • オフシーズンの3月中旬から9月上旬までは契約を解除して、月額税込み198円を節約しています。
  • Leminoは月額税込み990円です。Tリーグの試合の観戦だけが目的なら、アマゾンプライム会員+TリーグTV契約の方が月額税込み698円と安いです。

なお、Tリーグの試合ってどんなものなの?って方には、Tリーグ公式YouTubeチャンネルが公開している動画を観るのがおすすめです。

ルールは知らなくてOK

ルールを知らないと楽しめない球技もありますが、卓球は大丈夫です。サーブがネットに触れたのでレットでやり直しとか、タオルタイムのルールとか、デュースになったら2点差開くまでとかは解説者がお経のように唱えますから自然と覚えます。サーブ時のボールの回転方向については、卓球経験者じゃないと分からないと思いますが、分からなくても十分楽しめます。

総じて、観戦しやすくハマりやすい球技です。

アダム最高

WTTシリーズの上位大会だと、アダムが実況を担当する試合が出てきます。アダムの実況がある試合は最高です。え、アダムって誰って方は次の記事をご覧ください。

山﨑雄樹アナウンサーも最高

Tリーグのリーグ戦をネット観戦すると、高い確率で山﨑雄樹アナウンサーの実況を楽しむことができます。山﨑雄樹アナウンサーの実況は、控えめに言って日本最高です。

大会と中継予定が知りたい

早田ひな選手が出場する大会でしたらこのブログのトップページを見れば分かります。

試合当日、テレビ東京卓球チャンネルで中継される場合、配信予定のタイムテーブルが明記・更新されます。WTTが中継担当する国際大会で、テレビ東京卓球チャンネルが配信しないものについてはWTTのサイトを詳しく見ないと分からないのですが、ツイッターで留吉さん(@hanashika33)をフォローしておくと、配信予定を細かくツイートしてくれます。

こんな感じです。

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