早田ひな選手はパリオリンピックのシングルス準々決勝で左腕を怪我してしまい、銅メダル決定戦には痛み止めの注射を打って臨みました。シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得しましたが、怪我からの復帰には3ヶ月以上かかりました。
早田ひな選手は、それが簡単でないことを認めた上で、ロサンゼルスオリンピックを目指すと明言しています。この記事ではロサンゼルスオリンピックに関する早田ひな選手の発言を取り上げます。
*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。
怪我からの復帰とロサンゼルスオリンピックへの想い
時系列に並んでいます。
パリオリンピック閉幕後
早田ひな選手は4年後のロサンゼルスオリンピックも目指すと明言しています。
パリの地での戦いを胸に、視線は2028年ロサンゼルス五輪に向いている。「4年間さらに自分自身と向き合い続けられるかどうかは自分との勝負だと思う。ある意味、銀と銅で神様が終わらせてくれたのかなと。次で金を取るために、私に試練を与えているのかなと思う」と悲観する様子はない。
絶対女王撃破へ、エースは「パリで忘れ物をした金メダルを取りに帰れるように、ロス五輪まで自分をさらに追い込んでいきたい」と気合十分。金メダルの夢をあきらめるつもりはない。
また、こうも話しています。いつも感謝の気持ちを忘れません。
「好きな卓球ができるのは、当たり前じゃない、と思っています。そこを感謝し、4年後のロス(五輪)に向け、突っ走っていきたいです。このタイミングで腕をケガするとは思わなかったですけど、これがあったから人の暖かさや思いを感じました。自分ではなく、誰かのために戦いたい、と再確認できて、人として成長させてくれたオリンピックだったなって思います。」
孫穎莎選手と約束を交わしたそうです。
「孫穎莎選手と次への約束も交わしたので、そこをしっかり実行できるように。次の大会でもどんどん当たっていくとは思うんですけど、自分の最後の壁を超えられるように頑張りたいです。」と4年後のロサンゼルス五輪へ決意を新たにした。
約束の内容については「秘密です。4年後にロスに出たら最後に教えます。覚えてたら。」
引用:「秘密です。4年後にロスに出たら教えます」エース早田ひな、頂上決戦後に交わした中国・孫穎莎との「次への約束」を糧に前進誓う 卓球女子団体【パリ五輪】
Tリーグの開幕戦
2024年8月25日のTリーグの開幕戦、早田ひな選手は怪我のため出場はしませんでしたが、試合前にパリオリンピックに出場した3選手にTリーグ特別賞の授与式が行われました。
その中での早田ひな選手の言葉です。
「たくさんの方に本当に支えられて、日本からの皆さんの応援が力になってシングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得することができました。五輪で試合をしているときに皆さんの応援が自分のパワーに変わると改めて感じました。私としてはまずは、けがをしっかり治して、Tリーグで皆さんにお会いできることを目標にしたい。ここから先、(28年ロサンゼルス以降の)五輪での金メダルを目標に自分自身を突き詰めていきたい。」
日本卓球協会での報告会
8月27日に日本卓球協会で報告会が開催されました。その中で早田ひな選手は次のように話しました。
「家族も親戚もみんな見に来てくださっていて…。このままメダルが取れなかったりとか、棄権してしまうんじゃないかっていう気持ちもあった。メダルをもし取れなかったら、来ていただいたのに申し訳ないなってずっと思っていた。ただ試合も始まっていなかったので、自分自身が諦めなければ、1パーセントでも可能性があるのであれば、立ち続けようと思って戦うことができたオリンピックだった。」
「金メダルを3種目で目指していた。4年後のロサンゼルス五輪に向けて、金メダルを取るために突き詰めていかなきゃいけない部分がある。私はパリ五輪を通して、自分よりも、人のために頑張る方がやっぱり好きなんだなと感じることができた。自分に厳しく、そして皆さんの期待に応えられるよう、これからも頑張っていきたいと思います。」
良くまとまっている記事。
福岡に凱旋
9月9日に福岡県庁を訪問しました。まだ左手首に包帯をしています。
「けがを治さないといけないというのがまず第一にあると思うんですけど、私のことを待って下さってるファンの方々もいると思うので、その方々の前で、コートに戻ってこられるように努力したいですし、パリオリンピックの金メダルという目標を達成することができなかったので、ロスで金を取るために、自分が何をしていくべきかを考えて、過ごしていきたいなと思います。」
「上月スポーツ賞」表彰式
2024年9月10日に都内で「上月スポーツ賞」表彰式に出席しました。その際に怪我の状態について触れています。
現在の状態は「私自身も分からない部分が多い。ある程度の時間は必要かと思う。手が最善で治る方法を見つけながら、復帰したときに影響が出ないように考えている」と明かした。
現在はまだ「負荷をかけられない」状態で、体幹や走り込みのトレーニングを強化しているという。
今後に向けては「まずしっかりけがを治して、皆さんの前で元気な姿でプレーすることが今の目標」と誓った。
北九州市役所を訪問
2024年9月11日に北九州市役所を訪問して市民栄誉賞を受賞した際、11月に地元で開催されるファイナルズ福岡について、次のように話しました。
早田選手は、ことし11月に北九州市で開かれる卓球の国際大会について「左手のけがを治すのが課題だが、大会があることは頭の中にあるので、間に合わせたい気持ちがある。精いっぱい頑張りたい」と述べていました。
アジア選手権大会選手権大会前に練習再開
2024年9月28日に、ついに練習を再開しました。
約1ヶ月半の休養と治療を経て今日久しぶりにラケットを握ることが出来ました🏓✨️
まだまだ出来ることに限界はありますが目の前のことを少しずつクリアできるように頑張っていきます。
これからも応援宜しくお願いします⸜🐣⸝
石田大輔コーチが早田ひな選手の専任コーチを退任
2024年9月30日をもって、石田大輔コーチが早田ひな選手の専任コーチを退任することが発表されました。
アジア選手権大会でシングルスを棄権
早田ひな選手はアジア選手権大会のシングルスを、怪我の再発により棄権しました。
いつも沢山の応援ありがとうございます。
今回アジア選手権に出場するため練習を再開していたのですが、現地での調整中に腕を再度痛めてしまいシングルスでの試合を棄権することになりました。試合を楽しみにしてくださっていたファンの皆さん、ご心配をお掛けしてしまいすみません🙇♂️…
— 早田ひな (@hayata_hina) October 11, 2024
アジア選手権大会後のトークショー
アジア選手権大会から帰国後の2024年10月16日に日本生命主催のトークショーに参加しました。そのダイジェスト動画です。
再発した怪我のことについてはほとんど言及がありませんでしたが、ロサンゼルスオリンピックに向けてやりたいことがいっぱいで、早く復帰したいと話していました。試合に復帰できる日をお待ちしております。
上記トークショーの内容が紹介されている記事。
WTTファイナルズ福岡2024開催前
ドローセレモニー後に撮られたと思われるインタビュー。率直な気持ちを話してくれています。
報道陣に次のように語ったようです。
「まだプレーには制限がある中での出場にはなると思うんですけど、その中で今だからできること、自分の中で目標立ててやってきた部分はあるので、そういったいつもと違う早田ひなの部分をもしかしたらあるかもしれないので、そういった部分を楽しみに見ていただけたらと思います。」
引用:「いつもと違う部分を見てほしい」卓球の早田ひな選手 地元の北九州市で復帰戦「WTTファイナルズ」出場 パリ五輪で左腕負傷
早田ひな選手からのメッセージ。
🎉【WTTファイナルズいよいよ明日開幕!】
今、世界で最も強い卓球選手が決まる夢舞台は北九州市立総合体育館で🌍🏓
卓球界のスーパースターたちをリアルで体感できるチャンス✨
もちろん、北九州市出身の早田ひな選手も登場!🔥#早田ひな 選手から市民の皆さまへメッセージが🎥📣感謝✨… pic.twitter.com/YBmA9VO9U0— 北九州市長 武内和久🍀 (@takeuchikazhisa) November 19, 2024
WTTファイナルズ福岡2024は初戦敗退
初戦のR16でセーチ選手に負けた後、ミックスゾーンでのインタビュー。
その中で話していたこと。
- 私の中では本当に練習したことを全部出せたんじゃないかなっていうような試合だった。
- 1ゲーム取れたのもすごく嬉しかったですし、120点ぐらいかなっていうのは思っています。
- 休養中に行われていた試合の結果は見たりとかしていて、早くそういう舞台に復帰したいなって思っていた。
- 今回こうやって地元で試合ができるっていうことで、それに向けてこう頑張ってきた部分はあって、負けてしまったんですけど今日の負けは全然悔いはないかなって。
- やりきって皆さんの前でプレーできたことが本当に良かったです。
Xにポストされた早田ひな選手のメッセージ。
WTTファイナルズ福岡では沢山の応援ありがとうございました🏓✨
初戦敗退となりましたが地元福岡で試合に復帰が出来たことを嬉しく思います😌🧡
地元北九州の皆さんやファンの皆さんにエネルギーを沢山いただいたのでまた次の大会に向けて頑張りたいと思います!
引き続き応援宜しくお願い致します🐣💪🏻 pic.twitter.com/fLbnVuqGQa— 早田ひな (@hayata_hina) November 25, 2024
2024年11月29日に公開された記事。「左腕の状態を含めた現状のコンディションについて、試合後に「40%くらい」と語った早田」これは知りませんでした。
石田元コーチの初告白
2024年12月1日に日本テレビのGoing!Sports&Newsで、石田大輔さんがあの時に起きていたことについて初告白しました。次はそのことについて触れた記事です。
早田ひな大会報告会
2024年12月14日に、後援会主催の「早田ひな大会報告会」が開催されました。その中で次のように語っていました。
- パリオリンピックでメダルを2つ獲得して、早田ひなのシーズン1が終了した。ここからはシーズン2が開幕。
- 20年間やってきたシーズン1の自分をぶち壊してシーズン2の練習に励んでいる。
- これまでと同じようにロサンゼルスオリンピックに向けての4年間でもたくさんの波があるはず。試合で負けるといろいろ批判されるだろうけど、それは計算内、まあ見とけよっていう気持ちでいる。
- スーパーサイヤ人ぐらい最強になるので期待していて下さい。
また同日に撮影された、RKB毎日放送によるロングインタビューで語ったことです。
- パリオリンピックで神様に意地悪された背景には、卓球以外の日常の生活において逃げていた部分があったからと認識していて、今は私生活も見直している。
- パリオリンピックシングルス銅メダル、団体戦銀メダルは、怪我をする前の最低目標だったが、怪我した状況を考えると上出来だった。
- 銅メダル決定戦は痛み止めの注射を打っているため手の感覚がない中でプレーしていた。それができたのはずっと練習していた蓄積があったから。
- 銅メダル決定戦の5ゲーム目は痛み止めが切れ始めていて、それに気を取られて数点失点した。7ゲームになったら負けるから6ゲーム目で決めるしかないと思った。
- 「もう卓球ができなくなるかも」と一番思ったのはパリオリンピックで怪我した時、「これで終わりかも知れない」。このまま卓球ができなくなるとしても、パリオリンピックに出場して終わる方が後悔がないと思った。
- (怪我から回復して)卓球ができるようになったとしてもロサンゼルスオリンピックに出られるかどうかは分からないので、ロサンゼルスオリンピックに出られなくてもパリオリンピックで後悔なくできた方が幸せだと思った。
- WTTファイナルズ福岡で大会に復帰し、12月26日のTリーグ出場を目指している状況について、怪我からの回復は思ったより早かった。
- パリオリンピックまでの自分はいったんぶち壊したい、同じ4年間を歩んでも結果は多分一緒。さらに良くなる可能性も沈んでいく可能性もあるけど、その方が卓球人生終えた時に楽しかったと言えると思う。
- ロサンゼルスオリンピックに出るのは簡単ではないけど、金メダルを獲るために改革をしているところなので、一日一日を楽しく過ごしていきたい。
そのロングインタビュー、必見です。ファンが聞きたいを思うことをズバッと聞いてくれています。
WTTスターコンテンダードーハ2025にエントリー
上記大会報告会では言及されませんでしたが、WTTスターコンテンダードーハ2025に第1シードでエントリー(シングルスのみ)していました。そのことについてのコメントは得られていませんが、計画通りシーズン2に取り組めているということでしょう。
Tリーグに今季初出場
2024年12月26日、今季のTリーグに初出場しました。ダブルスのみの出場で1-2で負けてしまいましたが、インスタグラムストリーズにTリーグに戻ってこれた喜びを綴っていました。
- 勝負の駆け引きを楽しめるところまで自分の状態を戻すことができて幸せな時間でした。
- ここから新しい自分で日々向き合っていきたい。
2025年の抱負
早田ひな選手の2025年の抱負は「世界一を目指して。」です。
⋱ 2025年の抱負を教えてください⋰
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄#早田ひな 選手🏓 #北間優衣 選手🏀 #小田凱人 選手 🎾の今年の抱負は?@hayata_hina @OdaTokito#playsupport #日本生命 #nissay #卓球 #車いすバスケットボール #車いすテニス #日本生命2025スポーツ抱負リレー pic.twitter.com/xVMPRbLRwR— 日本生命 (@nissay_official) January 2, 2025
これは別バージョン。「再スタート」「新しい世界」。
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