国際大会

WTTチャンピオンズマカオ2023の結果詳細

WTTチャンピオンズシンシャンから中1日でWTTチャンピオンズマカオが開催されました。

WTTチャンピオンズは世界ランクの上位30名を対象にしています。準々決勝に進むことも容易ではない、非常にレベルの高い大会です。

前大会から好調を維持しており、準々決勝での陳夢選手との再戦には期待が持てたものの、陳夢選手が強すぎて完敗し、ベスト8でした。

*アイキャッチ画像はテレビ東京卓球情報のツイートからの引用です。

WTTチャンピオンズ

  • シニア向けWTTシリーズの上から3番目の大会です。
  • 男女それぞれ年間最大4大会開催可能です。
  • 本戦6日、予選はありません。
  • シングルスのみ実施。出場人数は30名+ワイルドカード1名+WTT推薦1名の合計32名。
  • 各協会から4名までしか出場できません。
  • 世界ランクによる出場制限はありません。
  • 出場資格を持つ選手が病気や怪我以外の理由で辞退した場合、ペナルティの対象となります。
  • 準決勝、決勝のみ7ゲームマッチ、他は5ゲームマッチ。
  • 試合はテーブル1台のみで進行されます。
  • 優勝選手には1,000ポイントが付与されます。

WTTチャンピオンズマカオ

  • 期間:2023年4月17日から23日
  • 場所:マカオ(中国の特別行政区、日本との時差1時間、現地10:00が日本の11:00)
  • 出場種目:シングルス
  • 参照:WTT公式サイト
  • パリ五輪選考ポイント付与対象ではありませんが、打倒中国ポイント付与対象です。

ネット中継

試合はT1のみ(放送用の超豪華なテーブル1台だけ)で行われました。

  • WTTがYoutubeチャンネルで全試合をリアルタイム配信しました。
  • テレビ東京卓球チャンネルは全試合をリアルタイム配信しました。
  • リアルタイム視聴できなくても、おおむね24時間以内にはテレビ東京卓球チャンネルにアップされました。ありがたいです。

出場選手

中国の四天王に加えてWR5位の銭天一選手、WR7位の陳幸同選手がワイルドカード/WTT推薦枠でエントリーしました。

早田ひな選手はWR9位でギリギリ第8シードでした。

WTTチャンピオンズマカオの出場選手

 

中国人選手は6名出場しました。日本人選手は伊藤美誠選手、早田ひな選手、石川佳純選手、木原美悠選手の4名が出場しました。平野美宇選手はエントリー時の世界ランクが日本人選手5人目だったため出場できませんでした。

今大会の見どころを紹介する記事。

練習会場の様子。早田選手も数秒だけ登場。

結果:ベスト8

早田ひな選手は準々決勝で石川佳純選手か陳夢選手に当たるドローでした。(WTTチャンピオンズシンシャンと同じパターンでした。)

今度こそ陳夢選手に勝ちたいと臨んだ準々決勝で完敗し、ベスト8でした。付与されたWRポイントは175でした。中国TOP4の壁は厚いですね。

Round 32(1回戦)

アメリカのチャン・リリー選手との対戦でした。

アメリカのチャン・リリー選手

早田ひな選手はシンシャンでの好調さを維持しており、快勝でした。

WTTチャンピオンズマカオ2023、R32スコア表

  • 第1ゲーム、コントロールされたサービスが効果的でリードする展開になり、11-5でこのゲームを取ります。両ハンドの精度も高いです。
  • 第2ゲーム、接戦で4-4まで競りますが、そこから抜け出して11-6でこのゲームも取ります。台上技術も冴えています。
  • 第3ゲーム、サーブからの組み立てが良く、両ハンドの精度も高く、リリー選手に反撃のチャンスを与えないまま11-3で勝ち切ってこの試合をものにしました。

明らかに調子の良い時の早田選手です。

フル動画。

ハイライト。

試合結果を伝える記事。

この試合のスーパープレー。

Round 16(2回戦)

韓国の田志希(チョン・ジヒ)選手との対戦でした。2021年アジア選手権大会以来の対戦となりました。

韓国の田志希(チョン・ジヒ)選手

早田選手は多彩な攻め方で田志希選手に実力を発揮させず、快勝でした。

WTTチャンピオンズマカオ2023、R16スコア表

  • 第1ゲーム、流れをつかんで9-0と大量リードし、そのまま11-2でこのゲームを取ります。サーブ、レシーブともに良く、両ハンドの精度も高く、好調を維持できています。
  • 第2ゲーム、精度の高いプレーでリードを拡げて8-4としますが、そこから早田選手にややミスが出て9-8まで追い上げられます。このゲームを落とすと嫌な流れになりそうなところでしたが、なんとか振り切って11-9で取ります。
  • 第3ゲーム、早田選手がリードを保つ展開になり、11-6で勝ち切って大切なこの試合をものにしました。

台上技術も冴えていましたし、プレーの精度が高く、安定感がありました。

フル動画。

ハイライト。

試合結果を伝える記事。前回の死闘とはWTTスターコンテンダードーハ2021Ⅱの準決勝のことです。

日本人選手のR16の結果を伝える記事。

この試合のスーパープレー。

準々決勝

中国の陳夢選手との対戦でした。WTTチャンピオンズシンシャン2023の準々決勝の再戦となりました。

中国の陳夢選手

完敗でした。

WTTチャンピオンズマカオ2023、QFスコア表

  • 第1ゲーム、陳夢選手のサーブが効果的なのに対し、早田選手のサーブが効かず、苦しい展開になります。今大会でミスしなかったプレーにもミスが出て、3-11で落としてしまいます。
  • 第2ゲーム、ラリーになることが増えたものの流れは変わらず1-7と大量リードされます。早田選手らしいプレーも出て7-8まで追い上げますが、7-11でこのゲームも落としてしまいます。
  • 第3ゲーム、悪い流れを断ち切れずに2-11で落としてしまい、ショックの大きい敗戦となりました。

陳夢選手は早田選手への対策が徹底していたのに対し、早田選手はこれまで確実に決められていたプレーでミスを連発してしまいました。陳夢選手、恐ろしい強さでした。

フル動画。

ハイライト。

試合結果を伝える記事。

この試合のスーパープレー。少ないですが。

まとめ

前大会から好調を維持しており、準々決勝での陳夢選手との再戦には期待が持てたものの、陳夢選手が強すぎました。早田選手への対策が完璧で、1週間でここまで変わるものかと中国ナショナルチームの怖さを実感しました。

R32、R16で快勝できたこと、準々決勝で良いところを封じられたこと、これら経験を糧にしてさらに強くなって欲しいです。次は第4回パリオリンピック選考会ですね。

大会終了後

石田コーチのインスタグラムストーリーズの要約。

陳夢選手は本当に強いですね。調子は良かったのでもう少しどうにかしたかったです。ここで取れれば流れを変えられるという時の一本が取れませんでした。R16までの試合では本当に良くなった点もあるので、自身を持ってまた頑張ります。

いつもあたたかいご声援ありがとうございます。

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