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固定電話を廃止して050IP電話を導入します

我が家の固定電話は月額税込み550円のひかり電話です。携帯電話がこれだけ普及しているので、利用頻度を考えると廃止していいんじゃないかと思う人も多いことでしょう。我が家はこれまでずるずると契約を続けてきましたが、ついに2023年末で廃止することにしました。

そして050IP電話を導入します。え、なんで?という方には新しい発見があると思います。

固定電話を廃止するメリットとデメリット

親戚以外で固定電話にかけてくる人がいないこと、かかってくるのは営業電話ばかりなので、親戚関係にこれからは携帯電話にかけてねと連絡すれば、固定電話は用無しになりそうです。が、実はそうでもありません。固定電話を持ってて良かったと思うケースがあるのです。

そう、フリーダイヤルが携帯からかけられず、固定電話がないと大嫌いなナビダイヤルにかけるしかない殘念な事業者が存在するのです。フリーダイヤルは固定電話専用であったとしても、(03から始まるような)通常回線を公開している場合、楽天モバイル契約者である僕と妻は困りません。楽天LINK経由でかければ無料だからです。問題は、問い合わせ窓口が携帯不可のフリーダイヤル+ナビダイヤルのみという場合です。

ナビダイヤルに携帯からかけると、20秒毎に11円かかります。3分間で99円です。そして「大変電話が混み合っております。順番にオペレーターにおつなぎしますので、そのままでお待ち下さい。」という保留中もかかります。10分間待たされて我慢できずに切った場合、330円を無駄に消費したことになります。泣けますね。

ナビダイヤルは実際にかかる料金よりもそのストレスが大きく、固定電話を持っていることでフリーダイヤルにかけられる安心感があったのは事実です。が、その安心が固定電話の維持費年間6,600円に値するかと言えば、実に怪しいです。

なお、はるか昔には固定電話がないと契約できないサービスもありましたが、現在はそんなことはないので、フリーダイヤルとナビダイヤルを無視すれば携帯電話だけで不自由しません。

楽天LINKでもナビダイヤルは有料

僕と妻は楽天モバイルを利用しています。普段の通話は楽天LINK経由なので無料です。外出時などたまに期待通りの通話品質にならない場合は、通常回線でかけ直します。自宅から固定電話にかける場合、通話品質に我慢できなかったことはありません。楽天LINK経由だといわゆるかけ放題状態です。そのため、通話料金はほぼ発生していません。これは楽天モバイルの大きなメリットです。

これにはとても助けられています。電話しても保留状態で延々待たされることは普通にありますが、通話無料なのでスピーカーフォンにして別の作業をしていればまあ我慢できます。ところが楽天LINK経由でもナビダイヤルは有料で、11円/20秒です。要件を済ませるのに(保留中も含めて)15分かかると、495円もかかってしまいます。

固定電話専用のフリーダイヤル

サービス事業者が固定電話番号を開放しているか、携帯からもかけられるフリーダイヤルを持っている場合は、楽天LINKユーザーなら通話は無料でできます。最悪なのはナビダイヤルしか用意していないクソ事業者ですが、ナビダイヤル+固定電話専用のフリーダイヤルというパターンもあります。そのフリーダイヤルに携帯からかけると、つながった後「おつなぎできません」と言われてしまいます。

そうする理由は分かりますし、ナビダイヤルしかない事業者よりはマシですが、殘念なことには変わりありません。

ナビダイヤルの通話料金が改定されます

2024年からナビダイヤルの通話料金が改定され、050IP電話からだと9.35円/3分と、携帯電話からかけた場合の1/10になります。

ナビダイヤルの通話料金改定案内

引用:NTTコミュニケーションズ

つまり、携帯電話で安価な050IP電話サービスを利用できればほぼ問題解決です。固定電話からしかかけられないフリーダイヤルには、050回線からもかけられないものがありますが、まあこれはしょうがないです。

ナビダイヤルの通話料金を決めているのはNTTコミュニケーションズ

ナビダイヤルにかけた時にかかる通話料金を決めているのは、ナビダイヤルを提供しているNTTコミュニケーションズです。その通話を発信したキャリアではありません。

で、僕の理解が正しければ、050IP電話サービスを提供している会社が定めている通話料(携帯電話ならいくら、固定電話ならいくら、というもの)に関係なく、前記表にある料金が請求されます。よって、この記事の目的にあった050IP電話サービスは、

  • 基本料金ができるだけ安い。
  • 通話料金は気にしなくて良い。

となります。050IP電話サービスで(有料で)かけるのは大嫌いなナビダイヤルだけだからです。携帯電話からかけると「おつなぎできません」と言われてしまうフリーダイヤルで、050からかけるとつながるものもありますが、その場合は通話料無料だから(フリーダイヤルなので)、はやり050IP電話サービスの通話料金は気にしなくて良いです。

050IP電話サービスの選択肢は多くない

ネットで検索しても、最新情報と言いながら古くて間違ったものを平気で掲載しているものがありゲンナリします。傾向としては「瀕死状態」です。

固定電話(月額税込み550円の光でんわ)を廃止する代わりの、ナビダイヤルに(携帯電話からよりも)安価にかけるのが目的ですから、基本料金が相応に安くないと意味がありません。(固定電話と違って050からはつながらないフリーダイヤルがあることにも注意が必要です。)

LaLa Call

基本料金月額税込み110円、利用した分だけ後から請求で使いやすいのですが、殘念ながらeo光/mineo契約者以外の人は申し込めなくなっています。そうなった事情は容易に推測できますね。撤退するのも時間の問題かも知れません。

我が家は楽天ひかり/楽天モバイル契約者なので、LaLa Callは対象外です。

My050

初期費用税込み550円、基本料金は6ヶ月ごとに税込み550円、通話料金を先にチャージしておくプリペイド方式です。長期利用するなら基本料金は月額税込み92円なので十分に安いです。通話料金を先にチャージしておかないといけないのが難点です。

オートチャージにも対応していますが、このサービスを継続利用しなくなった場合に、チャージした分は返金されないので注意が必要です。

My050はこの記事の目的に合っている、数少ない選択肢のひとつです。

モバイルチョイス050

企業向けのサービスですが、個人事業主でも利用できます。ベーシックプランは初期費用、月額基本料ともに無料で、この記事の目的に最適だと思ったのですが、ダメでした。

モバイルチョイス050の料金プラン

引用:モバイルチョイス050

通話料が高めに設定されていますが、ナビダイヤルには適用されないので無視できます。僕は個人事業主なので、この表の通りならモバイルチョイス050は夢のようなサービスと言えそうだったのですが、殘念ながら0120への発信ができません

フリーダイヤル(0120)にかけられないのは、この記事の目的には致命的に合いません。

My050を実際に使ってみた

期待通りに働いてくれています。0120で通話できない事業者もいますが(ケチ)、そういうところで固定電話番号を公表していない殘念な場合は、ナビダイヤルを使うしかないです。(公衆電話から0120にかけるという手もありますが。)

次は思いつくままに電話しまくった結果です。携帯回線は楽天モバイルの通常回線(楽天LINK経由じゃない)です。

My050を実際に使ってみた結果表

携帯回線からだと拒否されるフリーダイヤルは普通にありますが、その多くがMy050で使えます。

2024年1月からナビダイヤルの利用料金が安くなるのも(My050に適用されるのは)確実だと思います。

結論

固定電話(ひかり電話)の解約には、フリーダイヤルとナビダイヤルの利用に関して課題がありました。これがNTTコミュニケーションズの料金体系の変更とMy050の利用により改善されます。費用的にも納得できる水準で、心置きなく固定電話を廃止できます。

2024年1月にナビダイヤルを利用して、確かに安くなっていることを確認しますね。

 

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